「雨にぬれた舗道」のストーリー

秋の冷雨にけぶるバンクーバー。独身の30女フランセス・オーステン(サンディ・デニス)は、公園のベンチでションボリ雨にうたれている青年(マイケル・バーンズ)に魅かれ、自分のアパートに連れ帰り、濡れた服を脱がせ、食事を与えるなど介抱したが、青年は言葉が不自由かと思われるほど無言だった。青年の家は大家族で、姉ニーナ(スザンヌ・ベントン)やその恋人ニック(ジョン・ガーフィールド・ジュニア)は、ふしだらな生活にあけくれ、そんな中で、青年は孤独な毎日を送っていたのだった。フランセスは、彼の肉体に魅かれて幾度も彼を誘惑したが、青年は応じなかった。青年の興味はフランセスの持つ金にあり、彼女自身には関心を持っていないのだった。しかしそれを知ってもフランセスの心は揺がず、青年の気に入ろうとするあまり、若い娼婦(ルアナ・アンダース)を買い、彼にあてがうまでになった。が、実際に娼婦と青年の甘い囁きを戸口で聞くうち、フランセスの嫉妬は押えがたく、情事の最中の娼婦を刺殺してしまった。おびえ逃げようとする青年に、フランセスは優しく愛の告白をはじめた。青年の目からいつしか涙があふれだしていた。(松竹映配配給*1時間47分)

今日は映画何の日?

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