「ジョーズ2」のストーリー

白い人喰ザメがマサチューセッツ州の小さなリゾート・タウン、アミティを襲ってから3年の月日が過ぎた。事件直後、海水浴客はバッタリ途絶え住民の生活はおびやかされたが最近ではやっと客足も戻り、夏の海開きを前に活気づいていた。ホテルのオープン記念式典にはボーン市長(マーレイ・ハミルトン)をはじめ、町の名士が出席し、来賓席にはアミティ警察署長のブロディ(ロイ・シャイダー)とその妻エレン(ロレイン・ゲリー)、そしてアミティ海水浴場の開発業者ピーターソン(ジョセフ・マスコロ)などの顔も見られた。エレンはこのピーターソン会社にPR係として勤めていた。このホテルの室内プールにはブロティの息子のマイク(マーク・グルーナー)が友だちと連れだって楽しい時を過ごしていた。市長のスピーチが終ってミス・アミティのティナ(アン・デュッセンベリー)がテープ・カットし祝典の最後を飾っている頃、沖でスキン・ダイビングしていた2人の男が行方不明になり、翌朝、漂着した無人のモーターボートが発見された。報告を受けたブロディは途端に不安に襲われる。3年前の恐ろしい体験以来、海の事故の知らせを受けるたびに同じ気持ちに襲われるのだった。ブロディの浮かぬ顔をみて署長代理のヘンドリックス(ジェフリー・クレーマー)が付近一帯の捜査をかってでるが、行方不明者の手がかりはつかめなかった。数日後、町の老人が、偶然、水上スキーを楽しんでいた少女が突然転倒し、ボートが粉々になるという現場を目撃する。翌日、マイクは仲間の若者とヨットを何隻かつらねてアミティから数マイル離れた半島の灯台まで遊びに行き、そこで何ものかに腹を喰いちぎられたシャチの死骸を見つける。ブロディはボーンを訪ね、処置をとるように申し入れるが無駄に終わる。ある日サメらしいものを見張塔から発見し、全員を海中から退避させるべく拳銃を乱射したブロディは、市長からクビを言い渡される。翌日、父の注意を無視したマイクら若者達がまたヨットで沖に向った。子供たちのいない事を知ったブロディは彼らのあとを追い、サメに襲われた別のヨットを発見する。警備隊のヘリコプターまで巨大なサメに襲われ、子供達は洋上に孤立した。そこに到着したブロディは父親に助けを求める叫び声に恐怖も醒め、サメにケーブル線を叩きつけ、サメの歯牙にケーブル線をわたした。ケーブル線を噛み切った瞬間、感電したサメは炎と化し海中に沈下していくのだった。(ユニヴァーサル映画=CIC配給1時間56分)