「シャッフル(2011)」のストーリー

30歳のフリーター・戸辺コウヘイ(金子ノブアキ)は、1週間前から記憶喪失になっていた。彼のもとに、あるモニター調査の案内状が届く。そこにはシャッフルというプロジェクト名と、期間は1日で報酬200万、失われた記憶を取り戻せることが書いてあった。戸辺は、指定されたミツルギ町のワイン工場跡へ行く。そこにはすでに、3人の男がいた。そこへモニターの担当者・神宮寺(市川亀治郎)が現れる。モニターの4人は戸惑いながら自己紹介する。29歳の建設業・堺シンゴ(鎌苅健太)、35歳の飲食店経営者・物部ユウサク(ムロツヨシ)、26歳のオカルト系フリーライター・轟ゲンゴロウ(賀来賢人)、そして戸辺の4人は神宮寺の指示に従い、課題をこなしていく。しかしその度に、戸辺は妙な頭痛を感じていた。実はこの5人は先ごろ発生した銀行強盗“森の窃盗団”の一味で、謎の人物Mr.ヤマシタの依頼で約2億円をキツルギバンクから奪っていた。しかし事前に警察に情報が漏れていたらしく、5人は危うく命を落とすところだった。さらに戸辺が記憶喪失になり、彼が隠した金の在処がわからなくなる。このプロジェクトは、戸辺の記憶を取り戻すべく4人が仕組んだものだった。全て順調に進んでいるかのように思われていたが、神宮寺が突然、何者かに襲われる。ワイン工場跡に、Mr.ヤマシタが忍び込んでいたのだ。Mr.ヤマシタは、制限時間内に戸辺の記憶を取り戻せなければ、建物内の数か所に設置した起爆装置を作動させると告げる。