「死の接吻(1991)」のストーリー

貧しく孤独な少年時代からのジョナサン・コーリス(マット・ディロン)の夢は大富豪カールソン一家の財産を奪うこと。今、その完璧な計画を実行に移す時がやってきた。大学在学中から交際、結婚を約束していたカールソン家の娘、ドロシー(ショーン・ヤング)を殺害、自殺に偽装し、自分も自殺したように見せかけて前歴を葬り去った。そして今度はニューヨークに飛び、ドロシーの双子の姉エレン(ショーン・ヤング)に接近していく。言葉巧みにエレンの心をつかんだジョナサンはついにカールソン家に入り込み、エレンの父、ソール(マックス・フォン・シドー)の信頼さえ得てゆく。ジョナサンは計画の実現を確信するが、その頃、かねてより妹の死に疑惑を抱いて独自に調査を進めていたエレンはついに大学時代ドロシーと交際していた男のことを知るが、すんでのところで証拠を握る人物はジョナサンに殺害された。もちろんまだエレンはその男が自分の夫となるはずの男であろうとは気づかなかった。しかしドロシーの友人であったパトリシアがバラバラ死体で発見されるに及んで、エレンはそこに何らかの関連をかぎとる。エレンが真相に近付いていることに気づいたジョナサンが不審な行動を取るのに疑惑を深め、彼女は大学の卒業アルバムでジョナサンこそドロシーの恋人であったことを知ってしまう。しかし、その時彼女の背後にはジョナサンの魔手が迫っていた。エレンを追ってきた彼は、hしかしそこに来た列車に轢かれて死を遂げるのだった。