「ボローニャの夕暮れ」のストーリー

1938年のイタリア、ボローニャ。高校の美術教師ミケーレ(シルヴィオ・オルランド)は、同じ高校に通う17歳の娘ジョヴァンナ(アルバ・ロルヴァケル)が人気者のダマストリと話しているのを目にする。ミケーレはダマストリに、進級を盾に娘に親切にするよう持ち掛ける。何も知らないジョヴァンナは想いが通じたとはしゃぐが、美しい母デリア(フランチェスカ・ネーリ)はミケーレの差し金を疑う。ジョヴァンナは同級生マルチェッラの誕生日パーティーに、隣人の警察官セルジョ(エツィオ・グレッジョ)の計らいで新調したドレスを着て出かけていく。夜遅く、電話を受けたミケーレがマルチェッラの邸宅に行くと、ジョヴァンナは横になっていた。ダマストリが自分とだけ踊ってくれなければ嫌だと騒いだのだと言う。数日後、ミケーレは洗面所の壁とタオルに血のような染みを見つけ、胸騒ぎを覚える。翌日、高校の体育館倉庫で、マルチェッラの他殺体が発見される。家族で出かけたミケーレたちが帰宅すると、警察官が家の前で待っていた。遺体発見の前日の夜、体育館でダマストリとマルチェッラが会っていたとき、用具の後ろにジョヴァンナが隠れていたのが目撃されていた。取り調べで犯行を自供したジョヴァンナは、裁判で心神喪失が認められ、レッジョ・エミリアの病院に入院する。教師の職を追われたミケーレは、足しげく病院に通う。一方デリアは気持ちの整理がつかず、娘に会いに行けなかった。戦争が激化し、セルジョは空襲で家族を失う。医師はミケーレに、ジョヴァンナが母親に対し劣等感を抱いていること、母親が他の男に恋していると思い込んでいることを話す。ミケーレはセルジョに、デリアと一緒になってほしいと伝え、レッジョ・エミリオに移る。戦争が終わると、ムッソリーニを支持していたセルジョは銃殺される。24歳になったジョヴァンナは退院し、ミケーレと共にボローニャに戻る。7年後、ジョヴァンナは父と映画館へ行き、男連れのデリアを見かけ、声をかける。

今日は映画何の日?

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