「シドニー・ポワチエ 一発大逆転」のストーリー

クライド・ウィリアムズ(シドニー・ポワチエ)はアトランタの牛乳屋、ビリー・フォスター(ビル・コスビー)は工員である。2人は「ザ・サンズ・アンド・ドーターズ・オブ・チャカ」という古びたロッジの中心メンバーなのだが、このロッジでは新しいミーティング・ホールを建設するために5万ドル必要としていた。そこでビリーは、クランドに、ちょっとしたインチキを楽しみながら、新ホール建設の資金を調達しよう、と持ちかけた。2人は資金1万8千ドルを持ち、クライドの妻ディー・ディー(リー・チェンバリン)、ビリーの妻ベス(デニス・ニコラス)を伴なって、ニューオリンズへ向かった。クライドは不思議な能力を持っていて、ビリーとその能力を、ボクシングの試合で利用することを思いついた。いかにも弱そうなファーンスワースに魔力を授けて勝たし、大金を儲けたのだ。しかも、カンサス・シティ・マック(ジョン・エンモス)とビギー・スモール(カルヴィン・ロックハート)という暴力団ギャンブラーを相手にしたのだ。6週間後。新築されたロッジの新ビルが完成し、会長のエルダー・ジョン(オシー・デービス)が披露式を行った。その時、マックが現われ、クライドとビリーに、もう1度ファーンスワースに魔力を与えてストリート・ブラックと試合をさせ、その試合直前に魔力を解くように脅迫した。マックはブラックに賭けて大儲けしようというのだ。2人は再びそれぞれの妻を連れて、ニューオリンズに乗り込んだ。そして、妻たちを使ってマックの裏をかき、今度も大儲けしてしまうのだった。