「劇場版TRIGUN(トライガン) Badlands Rumble」のストーリー

時は近未来。岩と砂漠に覆われた辺境の惑星。地球を離れ、移民船でこの地にたどりついた人類は、“プラント”と呼ばれる人工生命体がもたらすエネルギーを頼りに、町を作り、生活を営んでいた。だが、そこは開拓時代の西部さながらに、アウトローや賞金稼ぎが幅を利かせる無法の世界でもあった。そんな世界で、いつしか伝説のガンマンの噂が人々の間で囁かれるようになる。 都市ひとつをまるごと灰にすると言われ、その首に600億ダブドルの賞金が賭けられた男。ヒューマノイド・タイフーンとあだ名され、人間災害に指定された真紅のコートに身を包んだ超絶ガンマン。それがヴァッシュ・ザ・スタンピード(声:小野坂昌也)だった。流砂に囲まれた町マッカでは、伝説の大強盗ガスバック(声:磯部勉)が町を狙っているという噂が流れ、町を守るために荒くれ者たちが集められていた。ガスバックの賞金目当てに次々と町にやってくる賞金稼ぎたち。保険の査定のために町を訪れたベルナルデリ保険協会の調査員メリル(声:鶴ひろみ)とミリィ(声:雪野五月)はその様子に驚く。しかも、一行の中にはヴァッシュの姿が。破壊と惨劇を恐れたメリルは、何とかヴァッシュを町から追い出そうと説得を試みるが、当の本人は涼しい顔。実際のヴァッシュは超絶ガンテクニックを持ちながらも、残虐な殺戮者の噂からは程遠い平和主義者。ミリィの説得などどこ吹く風とばかりに、賞金稼ぎのアメリア(声:坂本真綾)にちょっかいを出していた。そんな中、ついにガスバック一味が現れる。一味の中には武器内臓の巨大十字架を背負った巡回牧師ウルフウッド(声:速水奨)の姿も。それぞれの思惑が交錯する中、アウトローたちによる荒野の大狂宴が幕を開ける……。