「ゴールデンスランバー」のストーリー

杜の都・仙台。野党初となる金田首相の凱旋パレード中、突如ラジコンヘリ爆弾が首相に直撃、衆目の中、首相暗殺事件が起きる。その頃、宅配便ドライバー・青柳雅春(堺雅人)は、大学の旧友・森田森吾(吉岡秀隆)と数年来の再会を果たしていた。だが、どこか様子のおかしい森田は「お前は首相暗殺犯に仕立てられる」と鬼気迫る調子で、青柳に訴える。すると、突然警官が現れ、青柳に向かって拳銃を構えた。森田は死亡。意味がわからないままひた走り、青柳は逃げ出した……。世間では、青柳が暗殺現場にいたことを証言する目撃者や、ラジコン店に青柳が居る証拠映像などが次々現れ、青柳は身に覚えのない証拠とともに見えない力によって無実の暗殺犯に仕立てられていく。警備網が仙台一帯に敷かれる中、青柳は、元恋人の樋口晴子(竹内結子)や大学の後輩・カズこと小野一夫(劇団ひとり)など、信頼ある仲間たちによって窮地から救い出される。しかし、警察庁警備局総合情報課課長補佐・佐々木一太郎(香川照之)らに追い詰められた青柳は、遂に投降の時を迎える……。