「ウェディング・ベルを鳴らせ!」のストーリー

セルビアの山奥。少年のツァーネ(ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ)は、祖父のジヴォィン(アレクサンダル・ベルチェック)と牛を飼ってのんびり気ままに暮らしていた。近所に住んでいるのは、ジヴォインを恋い慕うボサ(リリャナ・ブラゴイェヴィッチ)ただ一人という田舎。ある日、孫の将来を心配したジヴォインは、ある約束をしてツァーネを街へ向かわせる。その約束とは“牛を売り、その金で聖ニコラスのイコンを買うこと”、“余ったお金でお土産を買ってくること”、“花嫁を見つけること”の三つ。初めての大都会。ツァーネは偶然通りがかった美女ヤスナ(マリヤ・ペトロニイェビッチ)に一目惚れし、彼女を自宅まで追いかける。だがその途中、出会ったマフィアたちに、牛を奪われてしまう。祖父の旧友の孫トプズ(ストリボル・クストリッツァ)たちと出会い、牛を奪回するツァーネ。再びヤスナの家へ向かうが、そこでマフィアのボス、バヨ(ミキ・マノイロヴィチ)とヤスナの母の会話を聞いてしまう。その内容は、借金のカタにヤスナが身売りされるという事実。バヨは市当局を丸め込んで、セルビア初の貿易センタービルの建設を目論んでいた。ヤスナを学校まで追いかけてプロポーズするツァーネ。だが、不良たちに袋叩きにされた上に、彼らを邪魔にするバヨの罠にかかってしまう。彼らを助けたのは娼館で働くヤスナの母親だった。ヤスナと再会したツァーネは何とかデートまで漕ぎつけるが、彼女はバヨに囚われてしまう。貿易センター建設を実現しようとするバヨが、市当局への貢物として差し出そうとしていたのだ。トプズたちと協力してヤスナを取り返すツァーネ。銃撃戦の中、2人は車のトランクに身を隠して村へと向かう。村へたどり着いたツァーネとヤスナは、ジヴォインとボサの結婚式に遭遇。追いかけてきたバヨたち一味を撃退すると、二組のカップルを祝うウェディング・ベルが鳴り響くのだった。

今日は映画何の日?

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