「処女の危機」のストーリー

サリー・キャンフィールドはあどけない若い女学生であった。多忙な生活を送っている彼女の母親は己が愛児のために世話をしていられなかった。そのうちサリーは学友イヴ・テレルから性に関する知識を得るようになる。人生の経験浅い娘から得た知識が正しからざる、そして望ましいものでないことは勿論であった。かくして義母から正しい教示と手引きのもとに性的生活に入るべき娘は母の無関心ゆえに一生の破滅を導くことになる。1日イブに誘われ2人の青年と自動車で当乗りに出かける。勿論サリーは若者ジミーの誘惑に陥る。最初己が行為に恐怖を感じていた彼女も漸次この放縦な生活に慣れて来る。ダンスホールに旅館に又アパートメントに於いて彼女は放縦な経験に沈溺する。遊び仲間であるジミーに倦怠を感じて来たサリーはドンと呼ぶ他の青年と恋をする。或る夜彼等の一団がカルタ遊びを催しているところを少年裁判所所属の警官に踏み込まれサリーとイヴは補縛される。サリーは法廷から方面されるがイヴは未丁年婦女懲役所へ送られる。己が非を悔いて暫く正しい道に復していたサリーはドンのため懐妊していることを発見して直ちに青年ドンに身の振り方を相談する。難局脱出に策のない青年は彼女に非常手段をとることをすすめる。無知の女はこのすすめに従ってついに一生の破滅を来す。実に愛児に封する責任を等閑に附した母の罪は痛ましくも無残な形式に於いて我が子のうえに結ばれるのである。