「兄貴(1923)」のストーリー

ニューヨーク暗黒街の頭目ジム・ドノヴァンは仲間のマレイが争闘から受けた傷がもとで死んでいく時、自分の弟ミッヂは正しい人間に育ててくれと頼まれて、一生をミッヂの教育に捧げようと正道に立ち返ったが、彼の前身を知る法廷はミッヂを彼の手もとに置くのは将来のため良くないとて、命令をもってミッヂをジムのもとから奪った。これがためジムは憤り、いかに悪く人間がなれるものか、世の中のやつらに見せてやろうとまで思ったが、彼がまだその計画を実行しないうち、コッキー・ジョー一味の悪人はジムの勤める商会の給料を盗み去った。その疑いはジムにかけられたが、彼は逃れ、悪漢の巣窟に乗り込んで大格闘の後、身に重傷を受けながら遂に盗まれた大金を取り返した。その功によって彼は法廷からミッヂを返してもらい、彼を愛していたキティーという娘と楽しい家庭を持つ事になる。