「アニーよ銃をとれ」のストーリー

バッファロ・ビル(ルイス・カルハーン)の西部ショウ一座がシンシナチの町に乗り込んで来た時、ホテルで座の2枚目スター、フランク・バトラア(ハワード・キイル)を見そめた山の娘アニイ・オークリイ(ベティ・ハットン)は、ショウの射撃競技でフランクを打ち負かし、憧れの彼とともに一座に加わって旅することになった。旅の日数が増えるに従いアニイは見ちがえるような美人となってフランクの愛をかち得ることに成功するが、仕事の上では彼女の方がすべてに立ちまさって、スタアダムの位置を奪われたフランクは何かにつけて失意の日を送るようになった。アニイの名射手振りに惚れこんだインディアン酋長シッティング・ブル(J・キャロル・ナイシュ)は彼女を養子に迎え、ますます意気あがった彼女はヨーロッパ興行でも人気を高めるばかりであった。一方商売仇のポウニイ・ビル(エドワード・アーノルド)一座に転じたフランクは、帰国したバッファロ・ビルと共演することになり、2人はニューヨークで再会するが、しばらく意地を張り合っていたアニイも、呼びもの射撃競技では勝ちをフランクにゆずり、天下晴れて手をとり合った。