「プロヴァンスの贈りもの」のストーリー

少年マックス(フレディ・ハイモア)は毎年夏になると、南仏プロヴァンスに住みつきワイン造りをしながら人生を謳歌するヘンリーおじさん(アルバート・フィニー)のもとでヴァカンスを過ごしていた。時は流れ、ヘンリーが授けてくれた叡智と哲学のおかげでロンドンの金融界で豪腕トレーダーとして活躍するマックス(ラッセル・クロウ)は、超多忙な日々を送り贅沢な独身ライフを楽しんでいたが、彼には本当の愛は見えていなかった。ある日マックスのもとに、ヘンリーが亡くなったとの報せが届き、遺産を相続するためにプロヴァンスへ向かう。途中、自転車の女性を轢きそうになるが、マックスは気付かずに車を走らせる。女性は地元のレストランのオーナー、ファニー(マリオン・コティヤール)。鼻っ柱の強いファニーは、シャトーの前に例の暴走車が停まっているのを見つけ、仕返しをしにマックスの前に現れる。相続と売却の手続きをすぐに済ませ、ロンドンにとんぼ返りするつもりでいたマックス。ところがハプニングに見舞われ、この地で休暇を取ることに。滞在を重ねるうち楽しかった幼い日の記憶が次々とよみがえり、彼の心はゆれる。そして何よりも彼の心を乱したのは、ファニーの存在だった。ファニーのレストランに助っ人に入ったマックスは、彼女とのデートの約束を取り付ける。大人の会話を楽しんだ後にめぐる上質なワインの酔い。二人はムーディな雰囲気のまま、マックスのシャトーに泊まる。翌朝、ここは自分の人生に向かないと告げるマックスに、ファニーはマックスの人生がここに向かないと切り返す。やがてシャトーとぶどう園の売却の手続きを終えたマックスに、ロンドンへ戻る日が来る。惹かれあいながらもマックスとファニーは、人生の価値観の違いから別々の路を歩みはじめようとするのだが、プロヴァンスでの幾つもの贈りものが、彼を変えようとしていた。

今日は映画何の日?

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