「三人の踊子」のストーリー

ニューヨーク歌劇界の明星、サリー、アイリーン、メリーの三人は、サリーのアパートメントで催されたパーティに集まった。そのアパートメントとサリーの讃美者であるマーカス・モートンがサリーの為に設けた室であった。アイリーンとメリーとはこれで初めて上流社会の生活に触れたのである。アイリーンはその華美と豪華とを極めた環境に幻滅の悲哀を感じ、彼女にさまで興味を覚えても居なかった一人の青年家に身も心も奪われてしまった。メリーは彼女自信にとっては何等の影響を受けなかったが、彼女は計らずもサリーの庇護者たるモートンの心を捕らえてしまった。モートンはその後、メリーと溺愛した。メリーには愛人がある。彼は東部に住んでいて、その頃亜鉛工をしている自分ではあったが前途ある好青年であった。彼の名はジミー・デューガンと言った。ジミーは絶えずメリーの舞台生活を非難した。遂にメリーはそれに原を立て、ジミーと絶交し、その場の勢いからモートンの結婚の申出に対して承諾をしてしまった。一方、アイリーンはその後、身も魂も捧げつくした家に棄てられ、自暴自棄となり、前後の考えもなく若い大学生と駆落した。しかし彼女は途中、不慮の災厄に逢い非業の死を遂げた。この事実に人生の無情に目覚めたメリーは、黄金に誘惑されて結婚までしようとした己の愚かさを悟り、モートンとの婚約を棄てて、真なる愛人ジミーの許に帰って行った。

今日は映画何の日?

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