「熱き愛に時は流れて」のストーリー

1956年1月1日、フットボールのランニングバック、ギャヴィン・グレイ(デニス・クエイド)は、シュガー・ボールに勝ち、オール・アメリカンに選ばれた。そんな彼を見つめる恋人バブス・ロジャース(ジェシカ・ラング)は、南部の女王“マグノリア・クイーン”に選ばれた。そしてギャヴィンの18歳の甥ダニー(ティモシー・ハットン)は、ルイジアナのヒーローである叔父からの多大な影響で、いつしかバブスに恋するようになっていた。やがてギャヴィンとバブスは結婚した。60年代から70年代初期まで、バブスは夫と家庭に十分な幸せを感じ、ギャヴィンもプロのプレーヤーとして充実感と満足感にあふれていた。一方ダニーは、歴史学の道を歩み始める。やがてギャヴィンにも次第に負け試合が多くなり、いつしか過去の人と化した自分に気づき、ついに彼は引退を決意した。それは同時に、彼の順調なライフワークにも終止符を打つときだった。生計を立て直すべくバブスは働きに出て、キャリア・ウーマンとしての自分の才能を認識し、未知の世界へのチャレンジを決意する。やがて80年代になり、バブスとギャヴィンの間には次第に溝が深くなってゆく。そしてダニーは、歴史学者として名声を得るも、未だにギャヴィンとバブスの三角関係から脱しきれずにいた。そして81年、大学の同窓会が開かれ、ドラマチックな再会が人々のノスタルジーを呼び起こす。そんな中でギャヴィンとバブスは、お互いがお互いに大切な人間であることを再確認し、ギャヴィンとダニーは改めて自分の生きる道を見つめ直すのだった。