「キッド(2000)」のストーリー

ラス・デューリッツ(ブルース・ウィリス)は有名人にイメージ・アップのためのアドバイスをほどこす優秀なイメージ・コンサルタントで、リッチな独身生活者。唯一の肉親である父親とは長年疎遠で、傲慢なまでに自信たっぷりの男だ。カメラマン兼アシスタントのエイミー(エミリー・モーティマー)は、そんなラスにことあるごとにお説教。間もなく40歳を迎えるある夜、ラスは自宅で小さな男の子を目撃する。その時は見失ってしまうが、翌日、もう一度その少年に出会ったラスは、少年が昔の自分=ラスティ(スペンサー・ブレスリン)であることを知る。話をするうちに、ラスは今の自分が子供の頃の夢をひとつも叶えていないことに、がく然とする。パイロットを夢見ていたこと。大人になったら犬を飼おうと思っていたこと。幸福な家族を作ること。そして、ラスティにもうすぐ訪れる8歳の誕生日が、自分の人生で最悪の日だったことを思い出す。その日、悪ガキの手から犬を助けようとして、逆に殴られたことをきっかけに、ラスはいじめられっ子になってしまったのだ。その思い出を塗り替えようと、誕生日、ラスティは悪ガキに勝負を挑む。ラスのクライアントの一人、ボクサーのケニーから教わったボクシングで、みごと悪ガキのボスをやっつけるラスティ。しかし誕生日の最悪な出来事は、まだ終わっていなかった。この日、幼いラスは、母親がガンで助からない事実を知ってしまったのだった。しかし大人になったラスは、妻を失うことを恐れるあまり、息子に冷たい態度を取りつづけてきた自分の父親を許すことができた。飛行場のカフェで誕生日を祝う二人の前に、犬を連れた老人が現れる。それは70歳のラスだった。老人のラスは、自分の操縦する飛行機で家族と共に旅行に出かけるところだという。その姿に励まされたラスとラスティは、それぞれの人生に戻るのだった。