「朋あり。 太鼓奏者 林英哲」のストーリー

神奈川県の山中にある稽古場に、林 英哲を訪ねたアフリカ・ギニアの太鼓の名手、ママディ・ケイタは「私は戦いの烽火のために太鼓を演奏したことは一度もない、私は祝福のため人々のしあわせを祈って太鼓をたたいている」と微笑みながらつぶやいた。英哲は、江戸時代の細密画家・伊藤若冲、生涯描くことのみに心を注いだ孤高の画家・高島野十郎など、巡り合った先人たちの足跡をたどり、その思いを音にしていく。英哲は朝鮮文化に愛情を注ぎ、文化交流の礎となった日本人、浅川 巧に深い思いを抱き英哲朝鮮半島への旅に出る。日韓音楽祭と名付けた音楽交流を英哲と共に企画し実現した韓国を代表する音楽集団<金徳洙サムルノリ>のリーダー金徳洙は「99パーセント仲良くやって来たのに1パーセントの行きちがいでお互いがいがみ合ってしまう。私たちはまず本当の顔を見せ合う事から交流を始めなきゃね。」と熱っぽく語る。ジャンルを越えた活動を続ける林英哲が、音楽を通して世界の人々と幅広い交流を深めていく姿を見つめて、彼が生み出す音楽の真髄に迫ってゆく。

今日は映画何の日?

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