「哀愁のエレーニ」のストーリー

第2次世界大戦直後ギリシャは、君主政権政府軍と革命派の共産ゲリラの内乱がつづく。アルバニアとの国境近くのギリシャの山奥の寒村リアでは、若妻エレーニ(ケイト・ネリガン)がアメνカで働く夫クリストスの留守を守り、4人の娘と1人息子ニック(アンドレア・ラスカリス)と共に平和に暮らしていた。ある夜ニックの学校の先生で共産主義者スピロ(ロナルド・ピカッブ)の脱出を手伝う。時は変って現代。成長したニック(ジョン・マルコヴィッチ)はニューヨーク・タイムズのジャーナリストとして成長しており、亡き母エレーニの死の真相を知りたいという思いが日ごとにつのり、アテネ支局へ単身赴任する。妻ジョーン(グレン・ヘドリー)は、それに反対し、老いた父(アルフレッド・モリナ)は何も言わない。ニックはアテネにつくと、故郷の村などを訪ねて調査をはじめていくー。内乱が激しくなり、スピロを隊長としたゲリラ軍はリア村を占領。エレーニの家は情容赦なく占拠され、村人たちは強制労働にかり出され、ある年齢に達した子供は兵役につかされる。エレーニは長女に大やけどをおわせ、兵役をまぬがれるが、かわりに次女がゲリラ軍にとられてしまう。エレーニの親友のカティナ(リンダ・ハント)は、子供を軍にとられることをからめて、ゲリラ軍の指揮者カティス(オリバー・コットン)を非難したため、銃殺されてしまった。エレーニは村人たちと共に村を脱出する計画をくわだてるが、前夜カティスに呼ばれ、ニックら子供たちのみ脱出に成功。その計画の責任者としてカティスはェレーニを拷問にかけ、銃殺刑に処してしまった。そのような母の死の真相を知ったニックは、現在はアテナで静かに余生を送る老人カティスをたずね、銃口を彼にむけるが、カティスの幼い孫娘をみてカティスを殺すことをあきらめる。我が子を愛するために殺された亡き母エレーニ。その愛にむくいることは復讐ではなく、自らの妻や子たちを愛することだと、ニックはエレーニの気持を初めて理解し、ニューヨークヘ帰っていった。

今日は映画何の日?

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