「悪魔の罵る声」のストーリー

彫刻家ドリーンの妻ジェシカは夫の親友グレイロックにそそのかされ夫を捨てて駈 け落ちしたが自責の念にかられて自殺してしまった。ドリーンは悲痛を芸術への奉仕によって忘れようとした。彼の友人が教会堂を建立して聖母像の彫刻をドリーンに頼んだ。彼はモデル女セシルの純真な処女美をモデルにして聖母像を刻むことにした。彼のグレイロックはまたもやセシルを誘惑せんとしたが、彼女の扮した聖母像の神々しさに心を打たれて我が醜き心を痛く恥じ怖れかつて親友の妻を誘惑した罪を悔い、ジェンシカが死んだクリスマスの前夜彼も自殺してドリーンに謝罪すると誓った。ドリーンは恐ろしき夢魔におそわれ悔悟せる友人を許したが遂に間に合わなかった。