「鬼畜大宴会」のストーリー

学生運動全盛の頃、ひとつの左翼組織が薄汚い文化住宅の一室をアジトとして集まっていた。主なメンバーは、相澤の恋人で彼の不在中組織を仕切る雅美、年長者の山根、雅美が性のはけ口として利用している岡崎、フォークギターの名手・熊谷、ルームメイトというだけで熊谷に誘われ組織に参加した新入生の杉原、そして相澤の刑務所での友人・藤原らだ。彼らはカリスマ的存在のリーダー・相澤の信奉者で、今は獄中にいる相澤の出所を待ちながら、雅美の下、資金稼ぎや武器調達に奔走している。ところが、信念を持たない雅美のやり方に年長者である自分が指揮をとるべきだと山根が反発。勢い余って相澤をも批判したことから、怒ったメンバーは彼を組織から追放してしまう。それから数日後、相澤が獄中で割腹自殺を図った。この事態に、相澤への想いだけを頼りに繋がっていた組織は大きく揺れ始める。そして、彼らの不安感は相澤を批判し続ける山根に制裁を加えることへ向けられるのだった。山根を捕らえ、山へ入っていくメンバーたち。山根への凄惨なリンチが繰り広げられる中、狂気の集団となった彼らは次第に殺戮の暴徒と化していく。やがて、一貫して傍観者の立場をとっていた藤原は、そんな状況に終止符を打つべく彼らを日本刀で斬ると、自らの首にも刃をあてがうのだった…。