「ラストサマー(1997)」のストーリー

7月4日の独立記念日の夜、ジュリー(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)とレイ(フレディ・プリンゼ・Jr.)、ヘレン(サラ・ミシェル・ゲラー)とバリー(ライアン・フィリップ)のふた組のカップルはヘレンが町のクィーン・コンテストで優勝したのを祝うため海岸までドライブをしていた。高校卒業後は4人ともこの小さな港町から出ていくつもりだった。帰り道で彼らの車は突然飛び出してきた男を轢いてしまう。動転した4人は男の死体を海に沈め、このことは黙っていようと誓う。1年後。あの事件の罪の意識にさいなまれジュリーの大学生活は陰鬱なものだった。帰省した彼女のもとに差出人不明の手紙が来る。そこには「去年の夏、お前たちが何をしたか知っている」とだけ書かれてあった。脅えたジュリーは、彼女同様あの事件のことを気に病んでくすぶった毎日を送っているかつての親友・恋人たちに相談する。そんな中、バリーは漁師用のレインコートを着て鍵爪を持った謎の人物に襲われ怪我をする。その人物「フィッシャーマン」の4人に対する脅しはどんどんエスカレートしていき、4人は不安な日々を送った。ジュリーはあの事件から3週間後にデイヴィッドという若者の死体が海で見つかったことを思い出し、彼の家族か友人が犯人なのではないかと推理する。しかしデイヴィッドの姉メリッサ(アン・ヘッチ)は、弟は自動車事故で恋人のルーシーを死なせたのを悔いて自殺したのだと言う。独立記念日の祭りの夜、バリーはヘレンの前でフィッシャーマンに殺される。しかし死体は消え、誰もヘレンの言うことを信じない。必死に逃げる彼女もフィッシャーマンの毒牙にかかった。実はデイヴィッドを殺したのはルーシーの父親ベンジャミンで、ジュリーたち4人が車で轢いたのはデイヴィッドではなくベンジャミンだったのだ。生きていた彼はフィッシャーマンとして4人に復讐しているのだ。しかしジュリーが真相に気付いたのはベンジャミンの罠にかかって彼の船で沖へ出てからだった。間一髪のところでレイが助けに来て格闘の末ベンジャミンは海中に沈む。一年後、罪の意識から開放され楽しい大学生活を送っているジュリー。だが彼女はシャワールームの湯気で曇ったガラスに「去年の夏、お前たちが何をしたか俺はまだ憶えている」と書かれているのを見つけた。