「真夜中のサバナ」のストーリー

ジョージア州サヴァナ。ジャーナリストのジョン・ケルソー(ジョン・キューザック)は、クリスマス・パーティの取材のため、優雅な社交界が残る歴史ある当地を訪問。ところがその晩、美術・骨董商として評判の町の名士、ジム・ウィリアムズ(ケヴィン・スペイシー)が、屋敷に出入りしていた青年ビリー・ハンソン(ジュード・ロウ)の殺人容疑で逮捕される。ウィリアムズは正当防衛を主張。ジョンは事件を取材して著作にしようと、裁判に協力することを条件にウィリアムズの了承を得て独自の調査を開始、だがサヴァナの町の人々の不可解さが増すばかり。ウィリアムズも夜中にジョンを墓地に連れ出し、ブードゥーの祈祷師ミネルバ(イルマ・P・ホール)を呼び出して何やら儀式を行ったりする。そんな中でジョンは、元弁護士でピアノの名手ジョー・オードム(ポール・ヒップ)や、ジョーのパートナーのマンディ・ニコルズ(アリソン・イーストウッド)、ドラッグ・クィーンのレディ・シャブリ(本人)ら、奇妙ながら楽しい人々と親しくなる。さて、裁判は弁護士のソニー・サイラー(ジャック・トンプソン)の奮闘もむなしく、検察側が優勢。ウィリアムズの無罪のためには、ビリーが先に発砲した証拠をつかむことが必要だった。ジョンがその証拠をつかみかけた矢先、突然ウィリアムズは「ビリーは発砲しなかった」とジョンに告白。混乱するジョンだが、裁判ではソニーが新しい証拠を提示して見事無罪を勝ち取ってしまった。ところがその直後、ウィリアムズは急死。真相は結局闇の中となった。ジョンは恋仲になったマンディとサヴァナで新生活を始めた。