「検察官閣下」のストーリー

ロシアの片田舎に薬の行商をして歩くゲオルギー(ダニー・ケイ)と親分のヤコフ(ウォルター・スレザク)は、インチキ薬の正体がばれて別れ別れで逃げ出し、ゲオルギーはブロドニーの町へやって来た。来たとたんに投獄されてしまったが、折しもその町では変装した検察官が現われるという情報に大騒ぎをしており、市長はゲオルギーこそ検察官だと思い違い、下へも置かぬもてなしをした。そこへヤコフがあらわれ、事情を飲み込んで役人たちを脅迫しはじめた。市長夫人のマリア(エルザ・ランチェスター)は持ち前のお色気でゲオルギーをまどわし、女中のロザ(バーバラ・ベイツ)は秘かにゲオルギーを恋した。市長はヤコフに莫大な賄賂を要求されて窮し、ゲオルギーをなきものにしようと計画を立てた。これを知ったロザはゲオルギーに密告の手紙を渡した。だが字の読めない彼に、ヤコフは恋文だと称し、彼が殺された暁には大金を1人占めしようと秘かに計った。ゲオルギーはロザとの逢曳きだと思い込んで約束の場所に行き、危うく殺されるところを難を逃れた。だがそこへ本物の検察官が現われ、ゲオルギーとヤコフは絞首刑に処されることになったが、検察官は市長以下役人どもの悪事を知り、ゲオルギーこそロシア一の正直者として、市長を追放し、ゲオルギーを新市長に任命した。晴れてロザとゲオルギーも結ばれた。

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