「ギャングを狙う男」のストーリー

腕利きの拳闘選手としてかつて全盛を誇ったアーニー・ドリスコル(ジョン・ペイン)は、いまはタクシーの運転手として地道な生活を送っていた。が、ふとしたことから妻のポーリン(ペギー・キャッスル)がヴィクター・ロウリンズ(ブラッド・デクスター)という男と不義の関係にあることを知り、暗い気持になった。ある日、アーニーは行きつけのドラグ・ストアでリンダ(イヴリン・キース)という女優と知り合った。アーニーはリンダにすすめられて演技のテストを受けたが、それは彼女がアーニーをある殺人事件に巻き込もうとする奸策であると知り、憤然とした。しかしその後、それは誤解であることがわかり、アーニーとリンダの間にはいつしか恋が芽生えていた。一方、ヴィクターは宝石泥棒である上に、殺人事件の真犯人でもあり、自分の身が危いと知るや足手まといのポーリンを殺してしまった。そして屍体をアーニーの自動車の荷物入れに押し込み、アーニーが妻を殺したと密告して外国へ逃亡しようとした。アーニーは運転手仲間のスタンからヴィクターの乗り込もうとする船の名を訊きだし、その後を追った。波止場でアーニーとヴィクターの間に、激しい闘いが展開されたが、遂にヴィクターは警察の手に捕縛された。