「君去りし後」のストーリー

第二次大戦に夫を送り出したアン・ヒルトン(クローデット・コルベール)は、2人の娘ジェーン(ジェニファー・ジョーンズ)とブリジット(シャーリー・テンプル)と留守宅を守っていたが、足りぬ男手を補うため退役大佐スモレット(モンティ・ウーリー)を下宿させることになった。大佐の孫ビル(ロバート・ウォーカー)は虚弱な青年で兵役を好まなかったが、しばしばヒルトン家を訪れるうちジェーンは彼に好意を持った。かつてヒルトン家に女中として使えていたフィデリアという女がまた住み込むようになった頃、昔アンを愛していたアントニー・ウィレット大尉(ジョセフ・コットン)がこの家の住人となったが、やがて彼はひとり戦線へと向かっていった。夫が休暇で帰るというしらせを受けたアンは2人の娘と駆けつけたが会えず、ジェーンが従軍看護婦になりたい希望を訴えた時、彼は戦線から賛成の手紙をよこした。しかし、やがて一家には彼の行方不明の報らせが届き、ビルもジェーンに婚約の接吻を残して去った。が暫くの後彼女の許にはビルの戦死の公報がもたらされたのであった。クリスマスの夜、一家はスモレット大佐、帰還したアントニーらを交えてささやかなパーティを開いた。フィデリアが御主人から托されたと言って家族に贈物を配った頃、けたたましい電話がアンに夫の生存を知らせてきた。