「ガリバー旅行記(1939)」のストーリー

1699年11月のある夜のこと、ガリバーの乗船が難破して、地図にもない小島に漂着し、彼は疲労の余り砂浜によこたわって死んだように眠っていた。そこはリリパットという5寸にも足りいない小人たちが住んでいる小人国で、夜回りに来た夜警ギャビーは巨大な彼の姿を発見するとびっくりして王様へ御注進に及んだ。その夜宮殿ではリリプット国のリトル王と燐国のボムボ王がリトル王の娘グローリイ姫とボムボ王の王子デイヴィッドの婚約のことで相談していた。バルコニーでは相愛の姫と王子が月光を浴びて楽しく合唱している。ところがたまたま結婚式に唄う国歌のことで、2人の王様は意見が衝突し自分の国歌をと主張して譲らず、短気のボムボ王は怒って婚約を破棄し宣戦布告して帰った。さて真夜中ギャビーの報告を聞いたリトル王は、巨人を連れてこいと命令した。ギャビーは都の住民を総動員して海岸へ行き、太い綱で巨人をがんじがらめにしばり、数十台の起重機でつり、大きな車に乗せ百頭の馬にひかせて、一晩がかりで城内に運び込んだ。翌日恐る恐る持ち物を調べいたギャビーの手がポケットのピストルに触れて偶然発射、その音で眼を覚したガリバーが起き上がると折から軍船を率いて来襲したボムボ王はその巨大な姿を見てびっくり、逃げ帰った。今まで恐れがっていた王様始め住民たちは大喜び、総掛かりでガリバーの服を新調し、ひげをそり靴を作った。夜はひざの上に舞台を張って祝賀宴を催し、王様自らガリバーの指とダンスする浮かれ方。そのころボムボ王はガリバーを亡き者にせんと3人のスパイを放った。一方王子デイヴィッドは、姫恋しさに城内に忍び入り警護の兵に追われ一命危ない所をガリバーはそっと摘み上げ姫に会わせてやった。やがてボムボ王は軍船を整え再び攻め寄せて来たが、ガリバーはふりかかる矢を払い除けて近寄り束にして海岸に引きよせた。その時スパイたちは彼のピストルを崖の上にすえガリバーを狙った。これを見た王子はピストルに飛びつき幸い弾はそれてガリバーは助かったが、王子は崖下に落ちて気を失ってしまった。ガリバーは2人の王に諭し2つの国歌を一つにまとめるように定め、2人の王様は握手し王子と姫の婚約は成立した。やがて息を吹きかえした王子はガリバーの掌の上で姫と抱き合った。数週間の後、2つの小人国が総力を挙げて作った戸船に乗ってガリバーは国歌の合唱の中を故国指して船出した。

今日は映画何の日?

注目記事