「赤いベレー」のストーリー

英国の落下傘部隊兵カナダ(アラン・ラッド)は、仲間はずれの孤独な男だった。ある日、彼はアメリカの悪口を言った伍長を殴り倒し、営倉を申し渡されたが、その時の身上調査で、隊長スノウ少佐(レオ・ゲン)は、カナダが志願して入隊した米国人であることを知った。訓練を終えたカナダの部隊は、第2次大戦たけなわのドイツに向かうことになった。婦人部隊のベニィ(スーザン・スティーブン)は、カナダの落下傘を整備して、彼を優しく見送った。予定地に降下した部隊は、独軍の電波探知器を奪取したが、敵の激しい攻撃に危地に追い込まれた。しかしカナダの奮闘により部隊は救われた。カナダはほかの隊員の尊敬を集めるようになった。部隊はこの功績によって赤いベレーの制帽を与えられ、ここに”赤いベレー”部隊が誕生した。スノウ少佐はカナダの任官を申告したが、彼はこれを固く辞し、ペニイだけに彼の過去を打ち明けた。カナダは米空軍の操縦士だったが、任務中に事故のため同乗者を死なせ、その責任を感じてこの落下傘部隊に志願したのだ。――その夜、突如出動命令が下った。アルジェリア上陸作戦援護のため飛行場を占領する任務だった。赤いベレー部隊が敵上空で降下を開始するや、そこへドイツの落下傘部隊も到着し、両軍の間に熾烈な空中戦闘が展開、赤いベレーはいったん飛行場を占領したが、数に優る敵の重囲に全く苦戦に陥り、スノウ少佐も瀕死の重傷を負った。だが全滅寸前突入してきた味方機甲部隊に救われた。スノウ少佐はカナダに任官せよと言い残して死んだ。数日後、ささやかな少佐の墓の十字架に、カナダは赤いベレー帽をかぶせて冥福を祈った。

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