「壁の中に誰かがいる」のストーリー

スラム街育ちの少年フール(ブランドン・アダムス)は、母と姉のルディ(ケリー・ジョー・ミンター)の3人で暮らしていた。母と姉の入院費を稼ぎ出そうとするフールだったが、13歳の少年には無理な話。そんな折、アパートの家主(エヴェレット・マッギル)から、3倍の家賃を払えなければ立ち退けと命じられる。姉の友達のリロイ(ヴィング・レイムス)とスペンサー(ジェレミー・ロバーツ)は、フールとともに家主から金貨を盗み出そうと計画する。スペンサーが下見に行くが戻って来ない。家主とその妻(ウェンディ・ロビー)が出掛けている間にリロイとフールは家に忍び込むが、そこでスペンサーの死体を発見。家主の娘アリス(A・J・ランガー)はすぐ出て行くように言うが、フールは耳を貸さない。そこへ家主夫妻が戻って来た。リロイは殺され、追い詰められたフールは必死で扉の中に逃げ込み、隠し通路を発見した。抜け出した彼に、待っていたアリスが語る恐ろしい秘密。絶対服従の子供を育てようとする家主の欲望のため、彼女は一度も外へ出たことがなかったのである。2人は逃げ出そうとするが、アリスは捕まってしまう。警察に話すが信じてもらえないフールはひとりでからくり館に再び乗り込み、家主夫婦を倒す。アリスは初めて家の外へ出るのであった。