「革命児サパタ」のストーリー

1911年、ダイアス大統領の圧政に苦しんでいたメキシコ農民の中に、エミリアノ・サパタ(マーロン・ブランド)という青年がいた。彼は土地問題でお尋ね者となったため、兄ユーフェミオ(アンソニー・クイン)、友人パブロとその恋人ソルダデラ(マーゴ)を連れて山に隠れたところ、ある日フェルナンドという男からテキサスに住む革命家マデロのことを聞かされた。サパタは自分から革命に乗り出す気こそなかったが、マデロには惹かれるものを感じてパブロをテキサスに送ることにした。サパタはかねて町の豪商の娘ホセファ(ジーン・ピータース)と相愛の仲であったが職のないお尋ね者では彼女の親が許すはずもなく、彼は歓心を買うため金持ちの牧場に雇われることになった。この働きが賞でられて、やがて彼は警察の追求も解けた。ホセファとも対等の立場に立つようになった頃、パブロの手引きで彼はマデロと会見した。フェルナンドの計画によるとサパタとマデロが南北呼応して立てば革命は成就するはずだったが、サパタは固く断った。しかし、偶然の事故から彼は再びお尋ね者となり、官憲に捕らわれた。兄やパブロらが民衆の助けで彼を救ったことが革命の口火となり、ついにサパタは同志の協力を得て南部一帯を征圧した。北からはマデロが首都に攻め入った。メキシコが民衆の手に帰した時、サパタはホセファと結婚した。平和主義者のマデロの意向によりサパタは武装を解除したが、その隙を見てフェタ将軍が裏切りを行ない、マデロは暗殺された。サパタはフェタ将軍を倒したものの、この事件はパブロとマデロが自分をおとしいれる罠であったと邪推し、パブロを殺害した。彼は大統領に推されたが、兄ユーフェミオは権力に敗れ非業の死をとげた。かねてサパタを亡きものにしようとしていたフェルナンドは、彼の留守中サパタ討伐軍を起こし、卑怯にもある屋敷の中庭に彼をおびき出し、伏兵の一斉射撃はついにこの一世の革命児の命を奪った。

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