「青い誘惑」のストーリー

フロリダ半島南の港町キーウェスト。ウェイトレスとして、しがない毎日を送るローラ(ブルック・シールズ)は、飲んだくれ老人サンプソン(バージェス・メレディス)から、46年に沈没したサンタ・クルーズ号に積まれた黄金の話を聞いた。新しい人生を夢見て、ローラは恋人クリス(トム・バード)が管理人をしている豪華ヨットを用い、宝捜しの航海に出る。仲間は、2人の他にサンプソンとダイバーのベン(ブライアン.カーウィン)の4人。宝が見つからず、いらいらが続く日々。クリスの利己的言動は目立ち、ローラはベンに心ひかれていく。そして、ある朝ついに宝を海底で発見。沈没船の鉄サクを焼き切る水中バーナーを買いに近くの島へ上陸する一行。しかし、悪酔したクリスはバーで黄金のことをほのめかしてしまう。一方、ベンと結ばれるローラ。翌日より、黄金の引き上げ作戦が始まった。続々と山積みにされる黄金を目のあたりにする4人。ローラをめぐるクリスとべンの対立もあって、4人の人間関係は気まずくなっていく。バーで宝の話を聞いた男たちが船で4人を襲ってくるが、クリスは銃撃戦の末、男たちを全滅。クリスの黄金への執着心はすさまじく、サンプソンとローラが島に行っている間に、彼はベンを殺害。ローラたちが戻ってくると、彼らをボートで海に流してしまった。そして、1人港に向かうクリス。だが、船底にぶらさげて隠しておいた黄金が沿岸警備隊に見つかりそうになりあわてて海中に飛び込んだクリスは、スクリューに巻き込まれ黄金共々死体として海底に沈んでいった。一方、無事救出されたローラとサンプソンの手には1個の黄金が残されていたが、ローラは大切なのは宝でなく夢と知るのだった。