「海賊魂」のストーリー

英国の港町プリマス。若い英国人マルカム・マーシュ(キース・ミッチェル)は、ある街角でスペイン兵に襲われて重傷を負ったフランスからの早飛脚を救った。男はこれをドレーク船長(ロッド・テイラー)にと、一通の文書をマーシュに託して息絶えた。それは太平洋の地図で、スペインが黄金を貯蔵している港が全部記されてあった。ドレークは大喜び。早速マーシュを副官に立て、彼を従えてセント・ジェームス宮殿にエリザベス女王(アイリーン・ワース)を訪ねた。が、女王は我々の友国スペインの剣を取り上げ、処刑するまでロンドン塔に押し込めると宣言した。しかし、それらはすべてスペイン大使に対する狂言だった。やがて部下たちの待っていた海賊行為が始まった。ある時スペイン鉱山の製錬所に乗り込み、ある時はスペインの軍艦を攻撃して暴れ回った。そのためスペイン政府はドレークにほとほと手を焼いていた。ある日、スペインはエリザベス女王に友好条約の調印を迫った。そして女王が窮地に追い込まれた瞬間、ドレークの宝船がプリマスに入港していた。早速、女王は彼に卿の称号を与えて貴族に取り立てた。スペイン王はついに武力による英国攻撃を決意した。カレー港に向かうスペイン艦隊がみえるとの情報に、ドレークはフロビシャー提督が引き留めるのも聞かず、3隻の船をもって大艦隊に立ち向かった。不意をついたり、奇略を用いて、敵に大損害を与えて敗走させた。このようにして英国の危機は一応去った。が、ドレークは海の男だった。そして、エリザベス女王の許しを乞うた上、再び大海へと帰って行くのだった。