「女シーク」のストーリー

サハラ砂漠の亜刺比亜人の一酋長アブヅルは西斑牙人の娘デイダを養女にしていたがザイダは中々の美人だったので「豺」と呼ばれる沙漠の悪漢カダに見込まれた。カダは浮娘の亜刺比亜人の頭目でフランスの警備軍と争ったが、彼はオアビの町の屯営所を襲撃せんと企だてアプヅルの加擔を乞いに来た。しかし仏軍に好意を持つアプヅルは拒絶し却ってザイダを伴って仏軍にカダの謀叛を告げに赴いた。そして司令官が率いる一部隊を案内した。ザイダは留守部隊の指揮官となったコルトン大尉の男らしさに乙女心の一すじに恋慕して、計略を以て大尉を誘拐して沙漠の酋長邸に監禁した。そしてあらゆる手段を用いて恋の押売りをしたが、コルトン大尉も男一匹頑としてザイダの前に跪く様子はなかった。さすがの我侭者ザイダも遂に一先づ諦めて大尉をオアビへ送り返そうと決心した愈々別れとなると大尉は名残惜しくザイダと抱擁した。ところが丁どその時司令官一行がここに宿泊することになった。そしてカダの部下が峰起し夜中原住民軍と仏軍とは激戦を交えた。そして多勢に無勢で仏軍が壓迫された時ザイダは援兵を連れてくるといって、当時ザイダの家に滞在していたアメリカの活動写真屋に映写機を擔ぎ出させ沙丘に仏軍行進のフィルムを映写させた。未だ活動写真を見たことのないカダ等の原住民は之を見て吃驚仰天して遂に降参した。逃亡兵として銃殺さるる筈だったコルトン大尉はザイダのこの功によって赦された。

今日は映画何の日?

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