「俺は探偵」のストーリー

あるホテルの請願巡査デーンは体は大きくて手腕がないくせに大ぼらふき。暇さえあれば女速記者ロイスに惚れていて二人の間に猛烈な恋の競争がはじまる。ある日デーンが相変わらずこの彼女の側で悦に入っているのでいまいましくなったアーサーが二階から救いをもとむる声が聞こえると欺いた。武者振いしてデーンがそれと思しき部屋に飛び込んだのがオーロフ教授の講義室である。部屋は何事もなく彼はそこそこに引きさがる。だがオーロクはその実、まれの悪漢で表面教授に装い金をねらっていたのであった。やがてデーンは投宿した富豪のウィンタース夫人を護衛することになったが彼女が沢山の宝石を所有している事を知ったオーロフはその夜ウィンタースフジンの部屋に忍込み仕事をして帰るところをアーサーに出会った。だがオーロクは彼を気絶せしめ自分の黒マントを彼にかぶせて逃げた。ウィンタース夫人の叫び声を聞きつけたデーンと客が彼女のところへ駆けつけると犯人はマントを着た男だという。デーンが犯人を捜索してみれば黒マントの男はアーサーである。しかも宝石の行方は依然として判らない。ウィンタース夫人から一万ドルの賞金が懸けられる。ロイスから賞金を得たらば結婚すると言われアーサーは巧みに給仕女に変装してオーロフを怪しいとにらみ彼の挙動に目をつける。それからデーンとアーサーの腕くらべが始まる。あまり上手に変装したためデーンがアーサーに求愛したり、デーンがミイラに化けたり奇行、珍談、苦心の限りをつくしたが結局、敏腕なアーサーが宝石を取戻してロイスと結婚することとなり、デーンは散々の失敗で探偵の職までフイとなってしまう。