「牝犬ども」のストーリー

コロンバ(マドレーヌ・コンスタン)とジャニアの姉妹は、友人のシルベーヌを伴って、パリから故郷の田舎に帰って来た。家にはマルト叔母と、その娘フランソワ(ニコール・メルース)とアニエスが住んでいた。そこには、コロンバの父親がかつて独軍から奪った財宝のありかを記した地図の秘密があった。叔母はそのことについて何も語ってくれない。コロンバは、猟銃を持って連日山地を探し廻った。お酒落で男好きのジャニアは密猟者マノエル(ミシェル・モンフォール)と、アバンチュールにふけっていた。シルベーヌも附近の工事現場の技師ギル(マルク・ボンセニュール)と愛を語りあうようになった。ある日から、フランソワとアニエスも山に登って来た。宝探しが目的であることはいうまでもない。コロンバとフランソワは各々マノエルが附近の地理に詳しいのに目をつけ、利用するために彼の歓心を買おうとした。また、地図の記号を解読するためにギルを味方にしようと、二組の姉妹は宝探しに熱中した。ある日、シルベーヌは酔ったマノエルに犯された。フランソワがコロンバへの嫌がらせから唆かしたものだった。シルベーヌを愛するギルは怒ってマノエルに挑んだ。二組の姉妹たちが馳けつけた。ギルとマノエルは血だらけの格闘をした。そこへ叔母が銃を片手に現れ、男達を威嚇して争いを止めさせ、宝探しの謎の無意味であることを初めて告白した。それは全くの無根の、それも彼女らの父親を傷つけることだったのだ。叔母は語りおえて足を踏み滑らし、深い谷間に落ちて死んだ。