「狼の唄」のストーリー

1840年の春ロッキー山脈から3人の猟夫が出てきた。1人をガリオン、1人をサッチャー、もう1人の若い男をサム・ラッシュといった。彼ら3人は3年ほど前セント・ルイスのある酒場で肝胆相照す友となり、常に苦楽をともにしながら、ロッキーの山奥にわけ入って野獣の毛皮をはぎ、ラバに積んで町へ売りに出るのが仕事だった。ある時彼らはメキシコ領のタオスという町へ出たが、サムはその夜舞踏会ではからずもこの町の勢力家サヲサアルの令嬢ローラと知り合い、恋し合い、その夜のうちに彼はローラを連れて町を立退き、米国領のフォート・ベントへ逃げて行って、そこで結婚をして新世帯を持った。しかし家を持っては見たものの、放浪癖がすっかり心に食い込んでいるサムはガリオンとサッチャーが山へ帰るのを見送っては、じっとして居られず、袖ひき止める新妻の手を振り切って友達のあとを追った。ところが今度はローラの幻影がいつまでも彼の脳裡を去らず悶え抜いた揚句、遂にまた山をすてて引返すことにした。途中彼はインディアンに襲われたりして命からがらフォート・ベントへ帰って見ると、ローラは最早父親に連れられて故郷タオスへ去っていた。サムは再びタオスへ赴き、九死に一生を得て再びローラの腕に抱かれることが出来た。

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