「しのび逢い リポア君の恋愛修行」のストーリー

フランス人アンドレ・リポワ(ジェラール・フィリップ)は財産家の妻キャスリーン(ヴァレリー・ホブソン)と離婚寸前の形勢で、目下彼女はエジンバラに旅行中。その間にリポワは妻の親友パトリシア(ナターシャ・パリー)を連れこみ、晩餐後色ざんげをしながら口説き始めた。--リポワは戦後ロンドンのある事務所に勤めていた。上役のアン(マーガレット・ジョンストン)からは叱られてばかりだったが、彼はアンを物にしようと一念発起、積極的な攻撃作戦でたちまち同棲するまでになった。だが、アンは家でもリポワをこき使うし、料理も拙い。二人の間がうまくいかなくなったころ、リポワは街で見かけたノラ(ジョーン・グリーンウッド)という中流家庭の娘が気に入ってしまった。ノラと親しくなったリポワは遺産が入ると嘘をついてとうとう物にしてしまったが、すぐ興が醒め、アパートを引越して行方をくらました。しかし、アンとの間も完全に決裂して事務所はクビになり、次のアパートは家賃をためて追出された。行くところもなく公園に寝たりしておちぶれているときマルセル(ジェルメーヌ・モンテロ)という気のいいフランス生れの辻姫に拾われた。しばらくの間彼女のヒモになって一緒に暮したが、彼女に遺産が入って堅気になるというのをしおに彼女のアパートを抜出し、今度はフランス語教授の看板を出したが、そのころのある日キャスリーンが訪れたのだ。彼女はフランス文学を質問しにきたのだが卒直に何も知らぬというリポワが好きになり結婚したのだった。その結婚式で、リポワは列席しているパトリシアを初めて見、それから君を忘れられない--というのがリポワの長い告白の結論だった。パトリシアも憎からず思ったが、冷静を持してリポワを振りきって帰ろうとした。リポワはバルコニーから飛降り自殺の狂言を計ってパトリシアを引止めようとして、本当に落ちてしまった。この知らせを聞いたキャスリーンは離婚を悲観しての自殺未遂と一人ぎめし、リポワにかわらぬ愛を誓った。怪我のため手押車に乗せられる結果になったリポワは、キャスリーンとパトリシアにつきそわれながら、相変らず通りすがりの美人に眼を奪われていた。

今日は映画何の日?

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