「華麗なる対決」のストーリー

一八八〇年も終りに近い頃のニュー・メキシコ--フォート・サージュ地区一帯を荒し、人々に恐れられていたフランシー・キングという武装強盗団の一味の正体はセクシーな女ルイーズ(B・バルドー)とその妹たちだった。一方、この地区のフランス系移民の住む町ブージバルには、マリア(C・カルディナーレ)というとてつもないお転婆娘がいた。その美しさには、滅法人のよい保安官(M・J・ポラード)が三年越しで惚れ込んでいるくらいだった。さて、あるクリスマスの日、二人の美女が対決するような事件が起こった。ブージバル行きの汽車が突如としてフランシー・キングに襲撃され、客の一1人であるドック・ミレーという謎の男の黒鞄から重要な書類が盗まれたのだ。二つの関連した書類はマリアとルイーズの手に渡った。マリアには、近くのリトル・P牧場の石油鉱脈があることを示している地図、ルイーズにはリトル・P牧場の売買契約書である。フランシー・キングことルイーズ一家は、ドック・ミレーとその妹たちになりすまして牧場にやってきた。一方そこには、厖大な石油鉱脈があることを知ったマリアが、賭場で稼いだ札束を手に現われたのだ。町の祭りの日。フランシー・キングの黒装東に身を包んだルイーズ姉妹は、マリアの弟たちを次々に誘惑して、P牧場に石油が眠っていることを聞きだす。翌朝、マリアは弟たちの行方を追ってP牧場に駈けつける。そこにはルイースが待ち構えており、二人の格闘が始まった。傷だらけになった二人は疲れ果て壁なり合ってその場にくずれ落ちた。その時、保安官と、多勢の部下を連れたドック・ミレーが現われ、彼はルイーズたちの逮捕を要求した。保安官がルイーズ姉妹に歩み寄ろうとしたとき、マリアの弟たちが隠れていた井戸の中で騒ぎだし、はずみで石油が吹きだした。てんやわんやの大騒ぎとなり、マリアとルイーズはその隙に乗じて逃げだし、危機一髪で逮捕をまぬがれた。数日後、ブージバルの町から汽車がでる。それぞれ手錠をかけられた二人の弟、娘たちがとぼけた保安官に護送される。だが、その列車は再び襲撃され、白と黒の装束をつけた盗賊は今度は乗客の持物には眼もくれず、囚人を奪うと砂漠の中に消えた。もちろん二人の盗賊はマリアとルイーズである。

今日は映画何の日?

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