「エルビス オン ツアー」のストーリー

エルビスが飛行機をおりると、エルビス・ファンが待ちかまえ、ホテルの行き帰り、会場への往復、いたる所にファンが目を輝かせている。エルビスと彼のミュージシャンたちとの交流。またリハーサルの合間の車の中などで、彼が2歳の時から歌っていたという、いわば彼の心の郷里であるゴスペル・ソングを歌い合って、疲れをいやし、気分を新たにするエルビス。いつも心の緊張や不安を静めながら舞台に立つエルビスは、ファンや聴衆に甘えない、真のエンターティナーの姿がある。舞台を下がるエルビスは、持てる力の全てを振りしぼって聴衆を楽しませて、完全に自分を与え尽くして、立っているのも耐えがたげに下がってくる。付け人は、彼をささえて待機している車に抱え込む。彼の足は雲を踏むように頼りない。車の中でも、エルビスはしばらくぼう然としている。やがて首のタオルで顔の汗をぬぐい、深いため息をついて、次第にその顔に生気が戻ってくる。そして、舞台のできをたずねる。

今日は映画何の日?

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