「愛のトンネル」のストーリー

ウェストポート郊外の芸術家村に、売れない画家のオウギー(リチャード・ウィドマーク)とその妻イソルデ(ドリス・デイ)が楽しく住んでいた。結婚5年目なのに子供のないことが2人のただ1つの苦労のタネだった。2人は雑誌「都会人」の編集者である隣人のディック(ギグ・ヤング)を保証人に、養子の子供をもらう手続きをした。女性調査員エステレ(ジア・スカラ)が夫妻に子供を養う資格があるかどうか調べにやって来た。だが、オウギーが彼女を知らずにからかったので、エステレは怒って帰ってしまった。そんな夫にイソルデは文句を言った。思いなおしてまたやって来たエステレと会って、腹立たしさのあまり彼女を連れて遊びに出かけた。翌朝オウギーはあるモーテルで目を覚ました。枕もとには「素晴らしい夜をありがとう」というエステレの手紙があった。数カ月後、エステレがオウギーに千ドルを用立ててくれと言ってきた。てっきり彼女が妊娠したと思ったオウギーは、かねて申し込まれていた「都会人」へのギャグ提供契約をディックと結び、千ドルを手に入れた。ディックは画家としてのオウギーを認めなかったが、ギャグ・マンとしての彼の才能はかねてから買っていたのである。オウギーがエステレに千ドル渡すと、彼女は夫妻に養子の子供の世話をするといった。やがて赤ちゃんがオウギー家にもたらされた。その赤ちゃんはオウギーにそっくりだった。疑い出したイソルデはオウギーに離婚を宣言した。しかし、エステレが現れてオウギーに千ドルを返し、夫の本が売れたことと、赤ん坊が生まれたことを報告するに及んで、すべての誤解はとけた。オウギーと赤ちゃんが似ているのは単なる偶然だった。よろこんで夫妻は町に食事に出かけた。するとイソルデがシナ料理が食べたいといった。オウギーは有頂天になった。他国の食物を欲しがるのは、妊娠のしるしだったから。

今日は映画何の日?

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