「ソドムの市(1975)」のストーリー

ヒトラー占領下の北イタリア、1944年。ナチズムに加担する大統領(アルド・ヴァレッティ)、公爵(パオロ・ボナチェリ)、殿下(ユベルト・P・クィンタバル)、猊下(ジョルジョ・カタルディ)と名乗る4人のファシスト・グループが、傲慢な権力をカサに一大狂宴を計画した。 〈地獄の門〉4人は、町という町、村という村で、快楽の奴隷としての美少年・美少女狩りを開始し、それぞれ数十人ずつ集めた。そして、その中から4人が点検し投票で少年・少女9人ずつ選び、狂宴の舞台となる館へ運んだ。だが、その途中、一人の少年が逃走しかけたが射殺された。館に入る前に、公爵が17人の少年・少女にこの館を支配する掟を告げた。彼らはすでに死んだことになっており、すべての者は犬のように従順になり、4人を娯しませることにのみ専念しなければならない。ただし、彼ら同士が異性と交わったり、宗教的な行為をすると処刑する、という、非人間的なものだった。 〈変態地獄〉彼らの“教育係”として集められた4人の語り女たちの猥談をキッカケとして、強姦、ソドミーを繰り返した。やがて耐えられなく脱走しようとした少女が虐殺された。 〈糞尿地獄〉スカトロジーに快楽を感じる大統領の提案で、彼らは糞を少女に食わせ、食事にも大量の糞を揃えて、自分たちも食い、吐気を催す少女にも強制的に食わすのだった。 〈血の地獄〉この狂宴も終幕に近づいた。メイドと姦通した衛兵を殺した4人は、少量の血では飽き足りず、全員の処刑を開始した。衛兵たちが少年・少女の目をえぐり出し、頭髪を剥ぎ、焼き印を押し、なぶり殺しにする。この地獄図を窓から双眼鏡を覗きながら自慰にふける男たち。それはナチズムの最後のあがきを象徴するかのようでもあった……。