「人類創世」のストーリー

有史以前。原始の人類ウラム族の人々はまだ火の利用方法を知らず、穴の奥に保存される神聖な宝として扱っていた。誰もその火には近づけないのである。彼らは、ある日、知能は未熟だが肉体的にはすぐれているネアンデルタール人の一群の攻撃を受け、仲間の殆どが打ちのめされてしまう。そして彼らは火をも失ってしまう。生き残りの内、三人の若者ゴウ(ナミール・エル・カディ)、アムーカ(ロン・パールマン)、それにナオ(エヴァレット・マクギル)は火を求める旅に出た。荒野を歩き続ける三人は、ある時、丘の上に煙が立ちのぼるのを発見した。それは人喰い人種カザム族が火を使った跡で、中には骨や肉が散乱していた。近くにカザム族のキャンプを見つけた彼らは、一計を案じて見事火種を手に入れた。混乱のさ中に、食糧として捕えられた美少女アイカ(レイ・ドーン・チョン)を助け、計四人は元の居住地へと向かった。しかし、途中で火種は消えてしまい、再び火を求めて旅に出る4人。途中ナオとアイカが愛し合うようになる。そしてアイカの属する部族イバカ族と知り合い、彼らから弓の持ち方、さらには火の作り方を学ぶ。やっと彼らがウラム族の洞窟に戻ってくるが、その直後、せっかくの火種が水の中に落ちてしまった……。