「コンゴ」のストーリー

ダイヤモンドを利用したレーザー光線でレーザー産業の独占を目論む米国の通信会社トラビコム社は、中央アフリカはコンゴの未開の地、ヴィルンガ火山群に眠るダイヤ鉱山を狙い、ついに調査隊が発見に成功した。その一人、チャールズ(ブルース・キャンベル)が衛星回線で本社に位置を知らせている途中、突如、通信が途絶えた。チャールズの父でトラヴィス社長(ジョー・ドン・ベイカー)は、元CIAで現在は社の企画顧問をしているカレン・ロス(ローラ・リニー)を現地に向かわせる。彼女はチャールズの元婚約者だった。同じ頃、霊長類学者のピーター(ディラン・ウォルシュ)は手話を話すゴリラのエイミーを現地に里帰りさせようとしていた。エイミーは彼によって手話をマスターし、手の動きを言葉にする特殊な装置を着用することで、人間と会話ができた。秘密が漏れるのを防ぐため、カレンはピーターの遠征隊に便乗させてもらう。隊には自称慈善家のホモルカ(ティム・カリー)も一緒だった。アフリカに到着した一行をガイドのモンロー(アーニー・ハドソン)が迎えるが、現地の政情は不安定で、コンゴ入りは困難を究めた。飛行機がゲリラに狙い撃ちされ、一行はパラシュートで地上に降下し、道なき道を前進する。途中、探検家という正体がバレたホモルカは、ズィンジなる幻の都市の跡に眠る、ソロモン王の秘宝を探すという旅の目的を明らかにする。激流をゴムボートで下ったり、夜の川面で凶暴なカバに襲われたりと、一行は困難の末に目的地ムケンコ山に到着する。エイミーの案内でさらに進むと、巨大な神殿跡を発見した。だが、そこへ巨大なゴリラの群れが現れ、一行を襲った。彼らは古代都市の住人たちが交配を重ねて作り上げた凶暴な種族で、神殿の財宝=ダイヤを人間たちから守っており、チャールズたちを殺したのも彼らだった。ホモルカをはじめ次々と犠牲者が増え、さらに火山も噴火を始める。絶体絶命のピーター、カレン、モンローはエイミーに救われ、その隙に脱出に成功、古代都市は溶岩の海に消えた。息子のチャールズの死よりもダイヤが大事なトラヴィスの態度に怒ったカレンは、衛星をレーザー光線で破壊する。伴侶を見つけたエイミーは森へ帰り、生き延びた3人は気球で国境を目指すのだった。