「スターリングラード(1993)」のストーリー

1942年、第二次大戦は4年目に突入し、ドイツ軍はソ連に侵攻、次の軍事目標を工業都市スターリングラードに定めた。士官学校出身ハンス中尉(トーマス・クレッシュマン)、アフリカ戦線で武勲をたてたフリッツ伍長(ドミニク・ホルヴィッツ)、命知らずの軍曹ロロ(ヨッヘン・ニッケル)、新兵のジジ・ミューラー(セバスチャン・ルドルフ)ら若い兵士たちはスターリングラード近郊の前線に到着した。彼らはマスク大尉(カレル・ヘルマネック)率いる第六軍の精鋭部隊に編入させられる。激しい戦いの中で次々と仲間たちは戦死していった。ハンスたちは周りをソ連軍に囲まれ孤立してしまい、4人は援軍を呼ぶため下水道を進むが、途中仲間とはぐれたハンスはソ連の女性兵士イリーナ(ダーナ・バブロヴァ)に出会う。怯える彼女の中に、故郷の恋人の面影を見たハンスは一瞬の不意をつかれ下水の中に叩き落とされるが、フリッツに救われる。ようやく自軍にり着いた彼らにマスク大尉は冷たかった。負傷した仲間を満足に治療してもらえないことに怒ったフリッツはトラブルを起こし、ハンスとフリッツは懲罰部隊の囚人兵として最前線に送られる。マスク大尉の提案で、孤立した第六部隊を救出することに成功すれば、元の階級に復帰できるという条件で、戦車隊に決死の戦いを挑んだハンスたちは多くの味方を失いながらも勝利を収め凱旋する。そんな彼らに憲兵隊のハラー大尉は忠誠の証としてロシア市民を銃殺するよう命令する。ハンスとフリッツは涙を流しながら、引き金を引くしかなかった。ハンスとフリッツ、ミューラーはついに脱走を決意し、残留を決意したロロを残し空港へ急いだ。だが、極寒で飛行機は飛ばず、皆はドイツ駐屯地で小屋暮らしとなる。悲惨な生活を苦にしたハンスが自殺、ついにはフリッツとミューラーもあてもないまま小屋を出て、吹雪の中、最期を遂げるのだった。

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