「ゴッドランド/GODLAND」、牧師とガイドの初対面シーン公開、著名人コメント到着

 

アイスランドへ旅立った若いデンマーク人牧師が大自然および異文化と対峙していくさまを描き、第96回アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作に選ばれた「ゴッドランド/GODLAND」が、3月30日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開。牧師とアイスランド人ガイドの“最悪”な初対面シーンの映像、ならびに著名人のコメントが到着した。

 

 

撮影に2年以上を費やした本作。フリーヌル・パルマソン監督は「脚本は、私が住んでいる地域、アイスランドの南東海岸周辺を念頭に置いて書かれています。ほとんどのロケ地は私が何度も訪れている場所です。中には車で行けない場所もありました。そこでは、すべての機材を自分たちで運び、馬だけで移動しなければいけませんでした。この過程があったからこそ、この辺りの風景をとてもリアルに描けたと思います」と話す。峻厳な景色とともに、物語に没入したい。

 

〈コメント〉

死生観に変革を起こす神秘的な映像体験。
自分が人間であることを忘れないために、
人の姿を撮りつづけていたのかもしれない。
──乙一(作家)

冬までに植民地アイスランドに教会を建てろ!そう命じられたデンマークの若き牧師の過酷な布教の旅。壮大で美しく、時折り見せる無垢なまでに悪意を放つアイスランドの大地。川、雪山、平原、砂漠、湿地、降り続く雨。デススト感がハンパない。人間を阻む大自然と信仰心との葛藤。そして、踏破した牧師を待つものは? 壊れていく牧師と移りゆきつつも威厳を放つ大自然との対比が素晴らしい。
──小島秀夫(ゲームクリエイター)

宣教師は「異端」を歩く。
しかし過酷な自然の中では人間そのものが「異端」なのだ。
美しい連続写真のような映画だった。
──佐藤健寿(写真家)

アイスランドでの撮影中、向き合うのは大自然と圧倒的な孤独だ。異国から来た牧師が旅の先に見たのは何だったのか?
反芻が止まない。
──シバノジョシア(写真家)

繊細さは大胆さにつながり 優しさは残酷さにエネルギーを注ぎこむ
それが心 我々は心に憧れ 心に気を許すべきではない
──名越康文(精神科医)

写真家として、大きなカメラ機材を馬で運び過酷な旅をする姿に感動した。
人にとって大切な事は何かを教えてくれる。
──南佐和子(写真家)

脈打つように迫る物語と、息を呑む映像美、
残酷なまでに清らかな大地が語りかけてくる、、
不変の引力を持つ作品。
──本木雅弘(役者)

アイスランドでの息を呑むほどの美しい景色の数々。
自然の強さ、恐ろしさを知るとともに、本当に恐ろしいのは人間なのではないかと気づかされた。
──琉花(モデル・フォトグラファー)

 

なおシアター・イメージフォーラムで3月30日(土)13:30の回の上映後に、高橋ヨシキ(アートディレクター、映画ライター)と柳下毅一郎(映画評論家、翻訳家)の対談イベントが行われる。併せてチェックしたい。

 

 

Story
19世紀後半。デンマーク人の牧師ルーカスは、デンマーク統治下のアイスランドへ布教の旅に出る。任務は辺境の村に教会を建てること。しかしアイスランドの浜辺から馬で行く長い道程は、想像を絶する厳しさだった。
デンマークが嫌いな老齢アイスランド人ガイドのラグナルと対立し、さらに予期せぬアクシデントに見舞われ、狂気を帯びていくルーカス。瀕死の状態で村に辿り着くが……。

 

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配給:セテラ・インターナショナル

▶︎ 若き牧師の過酷な旅。アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作「ゴッドランド/GODLAND」

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