VIDEOPHOBIA

びでおふぉーびあ
上映日
2020年10月24日

製作国
日本

上映時間
88分

ジャンル
サスペンス・ミステリー ドラマ

ここが見どころ

「大和(カリフォルニア)」の宮崎大祐監督が、日常の何気ない裂け目から見えてくる異世界を、モノクロームで捉えたサイバースリラー。一夜を共にした男に情事の動画をネット上にばらまかれた29歳の愛。映像が拡散していくなか、愛は徐々に精神を崩していく……。出演は「クシナ」の廣田朋菜、「シライサン」の忍成修吾、「月極オトコトモダチ」の芦那すみれ。

映画専門家レビュー

  • フリーライター

    須永貴子

    鶴橋などディープ大阪の日常風景や、活気ある祭りのシーンが随所に織り込まれているのは、デジタル性暴力の被害者となる主人公の孤立感やネット社会の無機質さを際立たせるため? 芝居のワークショップの講師の「本当の自分」という発言や、アルバイトで着るウサギのキグルミは、他者の目に映る自分が、実体から乖離していく恐怖へと続く扉? 解説文には主人公が「精神を失調し始める」とあるが、失調のグラデーションを表現できていないため、彼女の決断が唐突に見える。

  • 脚本家、プロデューサー

    山田耕大

    彼女はパクと名乗ったり、青山と称したり、エロチャットのバイトをし、演技のワークショップに参加する。クラブで知り合った男と愛し合うが、その交合が何者かによって撮影されて、ネットで拡散される。自分は何者なのか。それを探しあぐねて、彼女は夜一人で静かにタバコを吸う。その空虚な表情が寂しい。思わず彼女を抱きしめたくなる。こんな女性がいま増えているようだ。自分を探しあぐねた挙げ句、自ら命を絶つ。彼女は死なず、別の女として生きるが幸せには見えない。

  • 映画評論家

    吉田広明

    全篇モノクロで撮られた大阪は、上澄みを掬い取られて劇の舞台として存在感を増しているし、狭苦しいクロースアップと突き放すようなロングしかない画角は不安定感を醸し出してホラーにはふさわしい。美学的には正解を出せているのだが、説話的にどうなのかという問題はあり、隠し撮りが知らぬ間に増殖する怖さなら舞台は無機的な東京の方が良かったろうし、有機的な大阪なら人格が変わりたい願望とその実現の恐怖という実存を巡る説話を強く出すべきでは。美学と説話の齟齬。

「VIDEOPHOBIA」のストーリー

東京で女優を目指していたが夢破れ、故郷である大阪のコリアンタウンに帰って来た29歳の青山愛(廣田朋菜)。だが夢を諦めきれない愛は、実家で暮らし、バイトをしながら演技のワークショップに通っていた。そんなある日、愛はクラブで出会った橋本と一晩限りの関係を持ってしまう。数日後、愛はその夜の情事を撮影したと思われる映像がネット上に流出していることに気付く。すぐに橋本の家を訪れた愛だったが、そこはもぬけの殻であった。その後も連日、その夜のものと思われる映像がネット上に投稿される。自分のものとは断言できないまま映像が拡散するなか、愛は徐々に精神を失調し始める……。

「VIDEOPHOBIA」の映像

「VIDEOPHOBIA」の写真

「VIDEOPHOBIA」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「VIDEOPHOBIA」のスペック

基本情報
ジャンル サスペンス・ミステリー ドラマ
製作国 日本
製作年 2019
公開年月日 2020年10月24日
上映時間 88分
製作会社 DEEP END PICTURES
配給 boid=VOICE OF GHOST
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
公式サイト http://videophobia2020.com/
コピーライト (C)「VIDEOPHOBIA」製作委員会

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 4/13

ロン・パールマン(1950)

モンスターハンター

日本発の大ヒットゲームを「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督×ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で実写化。砂漠で偵察中のアルテミス率いる特殊部隊は、超巨大な砂嵐に遭遇。目を覚ますとそこは、我々の世界とは全く異なる別の世界だった。共演は「ワイルド・スピード SKY MISSION」のトニー・ジャー、「アントマン」シリーズのティップ・“T.I.”・ハリス、「50回目のファーストキス」の山崎紘菜。

グレート・ウォー

「ヘルボーイ」シリーズのロン・パールマンらが出演、第一次大戦末期を舞台にした戦争アクション。ウィリアム・リバース中尉らは敵陣にて行方不明となったアフリカ系アメリカ人兵士たちの小隊を救助すべく、人種の壁を越え、最後の最後まで戦い抜こうとする。監督は、「米軍極秘部隊ウォー・ピッグス」などに出演、「バルジ・ソルジャーズ」ではメガホンを取ったスティーヴン・ルーク。特集『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映。
リッキー・シュローダー(1970)

クリムゾン・タイド

米軍原子力潜水艦を舞台に、全面核戦争の危機を巡って対立する男たちのドラマを描いた、骨太のポリティカル・サスペンス。監督は「トゥルー・ロマンス」のトニー・スコット。「カラーズ 天使の消えた街」のマイケル・シーファーとリチャード・P・ヘンリックの原案を、シーファーが脚色。製作は「フラッシュダンス」「ビバリーヒルズ・コップ」などのヒットメーカー・コンビ、ドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマー。撮影は「クロウ 飛翔伝説」「蜘蛛女」のダリウス・ウォルスキー、音楽は「ライオン・キング」「勇気あるもの」のハンス・ジマー、美術はマイケル・ホワイト、SFXはドリーム・クエスト・イメージズが担当。主演は「フィラデルフィア」のデンゼル・ワシントンと「ワイアット・アープ」のジーン・ハックマン。「氷の微笑」のジョージ・ズンザ、「カリートの道」のヴィゴ・モーテンセン、「ア・フュー・グッドメン」のマット・クレイヴン、「ターミナル・ベロシティ」のジェームズ・ギャンドルフィーニらが脇を固める。また、「トゥルー・ロマンス」のクエンティン・タランティーノが脚本に参加し、ジェイソン・ロバーズがラストシーンに特別出演している(共にノー・クレジット)。

チャンプ(1979)

元ボクシング・チャンピオンの父親とその父が再び栄光の座に戻る日を信じている息子と、別れた妻の3人が織りなす愛を描く。製作はダイソン・ロべル、監督は「ブラザー・サン、シスター・ムーン」のフランコ・ゼフィレッリ。フランセス・マリオンの原作を基にウォルター・ニューマンが脚色。撮影はフレッド・コーネカンプ、音楽はデイブ・グルーシン、編集はマイケル・J・シェリダン、製作デザインはハーマン・A・ブルメンタル、衣裳はセオニ・V・アルドレッジが各々担当。出演はジョン・ボイト、フェイ・ダナウェイ、リッキー・シュローダー、ジャック・ウォーデン、アーサー・ヒル、ストローザー・マーティン、ジョーン・ブロンデルなど。

NEW今日命日の映画人 4/13

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