- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
重度の障がいを抱えながら、電動車椅子サッカーワールドカップ出場を目指す選手たちを追ったドキュメンタリー。過酷なトレーニングや家族のサポート、日常生活に垣間見せる人生の苦悩や恋愛模様など、選手たちの競技にかける想いや日々の葛藤をキャメラが追う。監督は「プライド in ブルー」「アイ・コンタクト」など障がい者サッカーのドキュメンタリーを撮り続けてきた中村和彦。
今すぐ見る
映画専門家レビュー
-
映画評論家
北川れい子
文字通り、命を背負って競技をする選手たち。医者に止められてもコートに出たい。不自由な体をものともせず、日本代表を目指すその姿は、観ているこちらまで奮い立たせるような人間力がある。その一方、きれいごとだけではない生臭いエピソードや、治療、手術のシーンまでカメラを向け、取材される選手たちも決して自分を隠さない。出番の多い永岡真理さんの言動も魅力的。と同時に選手たちをサポートする人たちの存在も印象的で、中でもゆるい試合を許さない監督の厳しい指導。
-
映画文筆系フリーライター
千浦僚
自分は高校の頃には血尿が出るくらい走りこんだゆえに昨今のチャラついたキラキラ映画における骨細野郎がスポーツもこなせるという描写で実際にイケメン俳優が基本的な動き(腰を高くあるいは低く走る、脇をしめるなど)をこなすこともできない場合激怒するが、本作に登場する電動車椅子サッカー選手についてはどうか。そんな視点を凌駕してヤバく、彼らを尊敬した。競技で死んでもいいと思ったことあるが彼らのほうがよほどそこに接近してる。彼らもまた人類代表のアスリートだ。
-
翻訳家
松崎健夫
“蹴る”という文字には“足”が含まれているが、取材対象となる人々は足が不自由であることから“蹴る”という行為が何であるかを、まず考えさせられる。さらに不自由な度合いが人それぞれであることから、そのことが“個性”なのだと気付かされるのだ。そして一転、スポーツの場においては、その“個性”が力の差になってしまうという厳しい現実を悟るに至る。本当の闘いは本作の後に続く人生の先にあり、ドキュメンタリーは取材対象者の人生までは引き受けられない悔しさがある。
「蹴る」のストーリー
電動車椅子に乗った4名の選手が、ドリブル、パス、回転シュートを駆使して対戦チームとのゴール数を競う電動車椅子サッカー。その選手である永岡真理は生まれながらにして難病SMA(脊髄性筋萎縮症)を患い、生涯で一度も歩いたことがない。だが、ひとたび試合が始まれば、華麗かつ激しいプレーで観客を魅了する。一方、東武範は筋ジストロフィーにより呼吸器が手放せず、食事を摂ることも辛いが、電動車椅子サッカーでは国内でも屈指の実力を誇る。真剣なトレーニング、家族のサポート、自らの障害との折り合い、恋愛、そして夢のワールドカップ……。重度の障がいがありながらも、電動車椅子サッカーに人生をかける選手たちの競技にかける想いや日々の葛藤をキャメラが追う。
「蹴る」の写真
「蹴る」のスペック
基本情報 | |
---|---|
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年3月23日 |
上映時間 | 118分 |
製作会社 | 「蹴る」製作委員会(中村和彦+らくだスタジオ) |
配給 | 「蹴る」製作委員会=ヨコハマ・フットボール映画祭 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | https://keru.pictures/ |
コピーライト | (C)「蹴る」製作委員会 |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/26
- ポール・ニューマン(1925)
-
ミーアキャット
「ディープ・ブルー」「アース」の制作陣による動物ドキュメンタリー。カラハリ砂漠を舞台に、野生のミーアキャットの成長を追う。監督は、ディスカバリー・チャンネルやアニマル・プラネットの番組製作を経て、本作が長編映画初監督となるジェームズ・ハニーボーン。ナレーションは名優ポール・ニューマン。 -
マイ・シネマトグラファー
2度のアカデミー撮影賞を受賞したハスケル・ウェクスラー。彼の実子のマーク・ウェクスラーが、父の伝説と向き合い真の姿を見出そうとして撮ったドキュメンタリー。ジョージ・ルーカス、マイケル・ダグラス、ジュリア・ロバーツ、などの俳優、監督のインタビューを通して伝説のシネマトグラファーの真実を明らかにする。
NEW今日命日の映画人 1/26
- エイブ・ヴィゴーダ(2016)
-
アンダーワールド(1996)
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。 -
シュガー・ヒル
ニューヨーク・ハーレムの暗黒街で、ドラッグ売買のトップにのし上がった2人の兄弟の葛藤を軸に展開する、愛と暴力に彩られたブラック・ムービー。監督はキューバ出身で、カンヌ国際映画祭で上映された「クロスオーバー・ドリーム」やテレビ映画「心臓が凍る瞬間」(日本では劇場公開)などの作品があるレオン・イチャソ。脚本はバリー・マイケル・クーパー。製作は「ラブ・クライム 官能の罠」のルディ・ラングレイスと、グレゴリー・ブラウン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・コミットメンツ」のアーミヤン・バーンスタインとトム・ローゼンバーグ、マーク・エイブラハムズの共同。撮影は「ディープ・カバー」「カリフォルニア(1993)」のボージャン・バゼリ。音楽はテレンス・ブランチャードで、ジャズ、ファンク、ソウル、ラップ、ヒップホップ、ブラック・コンテンポラリー、アフリカン・ミュージックからゴスペルに至るまで、さまざまなブラック・ミュージックの挿入曲が全編に流れる。美術は「再会の時」のマイケル・ヘルミー、主人公兄弟の人物造形や作品世界の上でも重要な要素を占める衣装は、「ディック・トレイシー」のエドゥアルド・カストロで、ヴェルサーチ、ヨージ・ヤマモトなどのスーツが使用されている。主演は「ニュー・ジャック・シティ」「デモリションマン」「ドロップ・ゾーン」など出演作が相次ぐウェズリー・スナイプスと、「ストリーマーズ 若き兵士たちの物語」『ファイブ・ハートビーツ』(V)のマイケル・ライト。「クロウ 飛翔伝説」のアーニー・ハドソン、「ビバリーヒルズ・コップ3」のテレサ・ランドルらが共演。