ここが見どころ
パラマウント社1926-27年度特作映画で、ローレンス・ストーリングスが特にパ社の為に史実に基づいて執筆した物語をハリー・カーとウォルター・ウッズとが脚色し、「駅馬車(1925)」「性の敵」「親心子心」等と同じくジェームズ・クルーズが監督したもの。主演俳優は「サンディー」等出演の新進チャールズ・ファーレル、「蹴球王」「美女競艶」等出演のエスター・ラルストン、「弥次喜多」喜劇主演のウォーレス・ビアリー「駅馬車(1925)」「海馬」等出演のジョージ・バンクロフト、「法に追われて」「大陸横断列車」等出演のジョニー・ウォーカー等で、チャールズ・ヒル・メイルズ、エディ・フェザーストン等も出演している。尚この映画の字幕は特にルパート・ヒューズが執筆した。
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「戦艦くろがね号」のストーリー
19世紀の初頭アフリカの地中海岸バーバリー地方には一大海賊団が跋扈し、トリポリを根拠地として猛威を逞しうしていた。彼等の背後には回々教の後ろ盾がありトリポリには堅牢なる要塞を築いて侮り難い勢いであった。その結果地中海沿岸の小国は勿論遠く米国なども彼等に悩まされた。しかも米国はその誇りとしたジョージ・ワシントン号を奪われたので1803年の議会の問題となり、コンスチチユーシヨン号が新たに建造され海賊討伐に赴くことになった。この軍艦は賊にオールド・アイアンサイヅと呼ばれた装甲帆船で当時の最も巨大なる戦艦であった。この外に当時米国にはフイラデルフィア号と小艦イントレビッド号があるだけだったが、米艦二隻が海賊討伐に赴くという事は海運業者航海業者に痛く喜ばれた。米国東部のサレム港に停泊していた商船エスター号もこの報に力を得て、船主の娘や船長の妻までも乗り込んでイタリーのナポリ港へ出帆した。この船にはコンスチチユーシヨン号を脱走した「砲手長」と呼ばれる田舎青年と後に「提督」とあだ名された青年とが新しい水夫として乗り組んだ。この「提督」は海兵志願だったが勤勉な働き者なので皆に好かれたが中にも船主の娘とは若い同志の何時とはなく恋し合う仲とさえなった。エスター号が出帆したころには最早海賊は米艦に依って掃蕩されている筈だったのに地中海に入ると間もなく、濃霧中より現れた海賊の為に捕獲されトリポリへ送られた。そして船長夫妻は人質にとられ、水夫等は奴隷にされ、船主の娘はエッサー号諸共に回々教主トルコ皇帝へ献上されることになった。フイラデルフィア号は海賊船を追跡中誤ってトリポリ付近の浅瀬に乗り上げ捕獲されていた。この事を知ったコンスチチユーシヨン艦長ブレブル提督は怒りつつも深く心に決する所あり、青年士官デケーターは決死隊を率いて小艦イントレビッド号に乗り組み、今は味方に取って邪魔物たるフイラデルフィア号を爆沈せしめた。コンスチチユーシヨン号はトリポリへ向かったが途中一葉の小船を救った。それには海賊の手を逃れ来た「提督」や水夫長やコックや「砲手長」が乗っていたので敵情益々明らかとなった。かくてコンスチチユーシヨン号はトリポリ砲撃を開始し激戦数刻の後トリポリは陥落した。その間「提督」の嘆願によりエスター号は砲撃さるることなく船主の娘船長夫妻皆無事なるを得た。そして雄々しい青年と美しい処女との夢と恋とを乗せてエスター号は目指すナポリ港へ向かった。
「戦艦くろがね号」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1927 |
製作会社 | パラマウント映画 |
配給 | パラマウント支社 |
レイティング |
「戦艦くろがね号」のみんなのレビュー
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今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 3/1
- ハビエル・バルデム(1969)
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誰もがそれを知っている
「別離」「セールスマン」のアスガー・ファルハディ監督が、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムを主演に迎えたサスペンス。スペインの故郷で久々に再会したラウラの家族と幼なじみ。しかし、結婚式で起きた娘の失踪をきっかけに、家族の秘密と嘘が綻び始める。共演は「しあわせな人生の選択」のリカルド・ダリン、「マジカル・ガール」のバルバラ・レニー。撮影監督は「エル・スール」「ボルベール 帰郷」のホセ・ルイス・アルカイネ。 -
パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
ジョニー・デップ主演の大ヒットシリーズ第5弾。海の死神サラザールが魔の三角地帯から解き放たれ、ジャック・スパロウへの復讐を目論む。それを阻止するためジャックは、“ポセイドンの槍”を手に入れようと、新たな仲間と大海原へ繰り出してゆく……。共演は「007 スカイフォール」のハビエル・バルデム、「キング・オブ・エジプト」のブレントン・スウェイツ、「メイズ・ランナー」のカヤ・スコデラリオ。メガホンを取ったのは、「コン・ティキ」のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリ。
NEW今日命日の映画人 3/1
- ダニエル・フォン・バーゲン(2015)
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ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン
死んだ兵士を戦闘マシーンとして蘇生させるプロジェクト“ユニバーサル・ソルジャー”で甦った男の戦いを描くSFアクション。1992年に公開された「ユニバーサル・ソルジャー」の続編。監督はミック・ロジャース。主演は前作に引き続きジャン=クロード・ヴァン・ダム。 -
ポストマン(1997)
荒廃した近未来のアメリカを舞台に、人々に希望をもたらす郵便配達人(ポストマン)の姿を描いたアクション・ロマン大作。監督・主演は「ウォーターワールド」「ティン・カップ」のケヴィン・コスナーで、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」に次ぐ7年ぶりの監督第2作。脚本はデイヴィッド・ブリンの同名小説(邦訳・ハヤカワ文庫)を基に、エリック・ロスと「ライアー」のブライアン・ヘルゲランドの共同。製作はコスナーと彼のパートナーのジム・ウィルソン、「ロング・キス・グッドナイト」のスティーヴ・ティッシュ。撮影は「モアイの謎」のスティーヴ・ウィンダン。音楽は「ファーザーズ・デイ」のジェームズ・ニュートン・ハワード。美術は「ワイアット・アープ」のアイダ・ランダム。編集は「ウォーターワールド」のピーター・ボイル。共演は「追いつめられて」でコスナーと共演した「コピーキャット」のウィル・パットン、英国の舞台女優で本作がデビューとなるオリヴィア・ウィリアムス、「ラブ・ジョーンズ」のラレンツ・テイト、「スネーク・アイズ」「パンサー」のジェームズ・ルッソのほか、ロック・ミュージシャンのトム・ペティが特別出演。