ここが見どころ
「激情の嵐」「狂乱のモンテカルロ」のアンナ・ステンの渡米第一会主演映画で、エミール・ゾラの名小説を題材として「紐育・ハリウッド」の原作監督者たる故ウィラード・マックが「愛の鳴咽」のハリー・ワグスタフ・グリブルと共同して台本を作り「人生の高度計」「我等は楽しく地獄へ行く」のドロシー・アーズナーが監督に当たり、「羅馬太平記」「カンターの闘牛師」のグレッグ・トーランドが撮影した。助演は「宿命の窓」「第三の恋」のフィリップス・ホームス、「恋の凱歌」「青い部屋」のライオネル・アトウィル、「青春の頬づえ」のリチャード・ベネット、「スター悩殺」のメイ・クラーク、「最後の一人まで(1933)」のミュリエル・カークランド等である。
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「女優ナナ(1934)」のストーリー
ナナは母親の死後、叔父夫婦の家に引き取られて行った。だがナナは、あまりに貧乏な生活に飽き飽きしていた。ナナは金が欲しかった。やがて、ナナの姿は繁華なカフェーに見受けられる様になった。彼女はいつもサタンとミミの相棒と共に媚笑を男たちに投げていた。1日ジョルジュ・ミュファ中尉とその飲み友達がナナ達の向こう側のテーブルに陣取った。グループの1人は、ナナに近寄って、しつこく言い寄った。ナナはうるさがってその酔漢を泉水の仲に突落した。人々は痛快がってナナに拍手を送った。その有り様を見ていたのは、アポロ劇場の劇場主グライナーだった。ナナの熱情的な態度と不思議な程に魅惑的な彼女の顔に、ナナが女優として天分があることを認めた。ナナ、アポロ劇場のナナ。人々は新しく現れた女優ナナの噂で持ちきっていた。初日人々はアポロ劇場に殺到した。勿論、ジョルジュも、ぐれん隊にまじって詰め掛けた。ジョルジュの兄のアンドレもアレクシス侯爵のお供をして難しそうな顔をして現れた。ミミもサタンも。ステージに立ったナナは素晴らしかった。ジョルジュはナナが以前カフェーけ会った女である事を知ると、舞台裏に彼女を訪ねた。ジョルジュは身も魂も彼女に奪われた。グライナーは喜ばなかった。年も恥じず彼はナナを心から愛していたからだ。グライナーは彼女に立派な家まで買って与えていたのだ。ナナとジョルジュは、グライナーの眼を忍んでよく逢った。ナナは生まれて初めて恋というものを知ったのだ。夏が来て、ジョルジュは、兄夫婦と共に、ヴェルサイユの別荘に行かなければならなかった。ナナはグライナーを口説いてヴェルサイユに別荘を買って貰った。それはジョルジュのいるミュフア家の別荘の隣だった。ナナとジョルジュはアンドレの眼を恐れて愛し合った。だが恐れていたアンドレに、2人の間がばれてしまった。アンドレはジョルジュの休暇を取消し彼をアルシェリアの部隊に送ってしまった。その上アンドレは、グライナーに弟とナナの関係をぶちまけてしまったのだ。ナナは、グライナーから追い出された。しかしジョルジュを愛し信じる、彼女は現在の生活も苦にならなかった。だがどうしたものか、いくらジョルジュに手紙を書いても返事が来なかった。その筈、ナナの手紙はナナの身を気づかうミミの手によってさかれていたのだ。丁度その時、アンドレが、ナナの後援を申し込んで来た。半ば自暴ぎみで、ナナは、それに応じた。ナナは再びステージに立った。そして昔日の人気を取り戻した。普佛戦争が起こった。アルジェリアからパリに帰ったジョルジュはナナの家に飛んで行った。ナナは夢かとばかりに喜んだ。ナナは、ジョルジュに、自分を連れてパリを逃げ出す様に頼んだ。ナナが居間で荷物をまとめている時にアンドレが現れた。兄弟は、ナナを中心に激情に走った。ジョルジュの手がサーベルにまで伸びた時、ナナの居間から銃声が起こった。ナナは華やかなしかし果敢ない自分の生涯の解決を自分でつけたのだった。
「女優ナナ(1934)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1934 |
製作会社 | ユナイテッド・アーチスツ映画 |
配給 | ユナイテッド・アーチスツ支社輸入 |
レイティング |
「女優ナナ(1934)」のみんなのレビュー
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