ここが見どころ
アフリカ最南端ケープタウンから国境ボツワナへ、大陸横断1 500キロの逃避行を描く。製作総指揮はヘルムート・ダンティーン、製作はマーティン・バウム、監督は「サンタマリア特命隊」のラルフ・ネルソン、脚本はロッド・アマトーとハロルド・ネーベンザル、原作はピーター・ドリスコル、撮影はジョン・コキロン、音楽はスタンリー・マイヤーズ、編集はアーネスト・ウォルターが各々担当。出演はシドニー・ポワチエ、マイケル・ケイン、ニコル・ウィリアムソン、プルネラ・ギー、パーシス・カンバータ、サイード・ジャフリー、リク・ド・グーヤーなど。日本語版監修は清水俊二。デラックスカラー、パナビジョン。1975年作品。
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「ケープタウン(1975)」のストーリー
南アフリカのケープタウン。ここ連邦法廷では10年の刑を終えた政治犯シャック・トワラ(シドニー・ポワチエ)が無罪を言い渡されていた。喜び合う女性弁護士リナ(プルネラ・ギー)とそのボーイフレンド、キーオ(マイケル・ケイン)。3人は祝杯をあげるために宿舎に向かうが、その途中、官憲の検問にあい理由もなくトワラが手錠をかけられた。喜びもつかの間、トワラは再び終われる身となった。それはキーオ、リナにしても同じだった。3人はヨハネスブルグを経由して国境のボツワナに向かうことにした。そこには革命抵抗運動に挺身する黒人会議の仲間たちが彼を待っている。全行程1 500キロの逃避行が始まった。追跡者は南アフリカ保安警察の人種差別主義者ホーン少佐(ニコル・ウィリアムソン)だった。ヨハネスバーグに到着したトワラは、歯医者ムケルジー(サイード・ジャフリー)と看護婦ペルジス(パーシス・カンバータ)と接触した。ムケルジーは密出国斡旋を裏稼業とするインド人で、トワラとの間にはある秘密があった。10年前トワラが逮捕された際、将来の革命資金にすべく75万ポンドのダイヤを鉱山近くの空井戸に隠したのだ。それを知るムケルジーと共に、ダイヤ発掘が秘密裡に行なわれた。だが欲に眼がくらんだペルジスが裏切り、ムケルジーを撃ち殺した。彼女の意識の底には、南アフリカにおけるインド人という少数民族の負い目があった。しかし、トワラにとってもダイヤは1 800万同胞の運命を左右するものだった。トワラに投げ飛ばされたペルジスは井戸の底に落下していった。国境に辿りついた3人は空のルート起点に向かった。待機していたのはリナの夫ニーカーク。4人を乗せたセスナは一路ボツワナに向かって飛び立った。途中、連邦空軍機のレーダーに発見されたが、地形を利用した低空飛行でこれを切り抜け目的地に到着した。抱き合う黒人会議々長ウィルビーとトワラ。だが、そこに武装したホーン以下の保安警察隊が出現した。すべてはウィルビーを捕らえるための罠だったのだ。ウィルビーを連行して飛び立とうとするヘリにしがみつくトワラとその仲間たち。余りの重みにヘリは大破し、部下を殺されたホーンは万事休す。そのホーンの額に、キーオが撃った銃弾が貫いた。(ユナイト映画配給1時間46分)
「ケープタウン(1975)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1975 |
公開年月日 | 1975年9月20日 |
製作会社 | バウム/ダンティーン・プロ |
配給 | ユナイト映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
「ケープタウン(1975)」のみんなのレビュー
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