ここが見どころ
「戦艦くろがね号」「狂乱街」のジェームズ・クルーズ氏が独立して監督した第1回作品で原作は「暗黒街」のベン・ヘクト氏、脚色及び会話はヒュー・ハーバード氏。主演者には「結婚行進曲」「メリー・ウイドー(1925)」の監督者エリッヒ・フォン・ストロイハイム氏が特に選ばれ、「ストリート・ガール」「紐育の波止場」のベティー・カムプスン嬢、「今夜12時」のドナルド・ダクラス氏、マギー・ケーン嬢等が助演している。撮影は「英雄時代」「密輸入者の恋」のアイラ・H・モーガン氏が担任。
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「グレイト・ガッボ」のストーリー
ガッポは女助手のメエリイをつれてニュー・ジャージー地方を歩く腹話術師だった。彼は極端な利己主義者で冷ややかな芸人である。自分が世界の中で一番偉大な芸術家だと己惚れている彼はメエリイに対しても横暴で、口きたなく罵ることも度々であった。メエリイはよくこれを忍び彼の言うがままに彼に仕えていたが或る時舞台での些細な失策を散々に罵られたことはさすが従順なメエリイの心をもひどく憤らせ遂に彼女をガッポのもとから去る決心を起こさせたのである。去るに臨んで何故か彼女瞼には涙が溢れた。ガッポも彼女が再び何時の日にか自分のもとに帰って来るものと信じていた。2年の月日が流れた。ガッポは今では一流のレビュー劇場に「偉大なるガッポ」として迎えられる身となっていた。そして皮肉な運命はガッポが働く同じ劇場の舞台にメエリイをも立たしめた。彼女はレビューのスター女優としてソプラノに舞踊にその妙技をしめしていた。ガッポはメエリイが詫びを入れて戻って来るだろうと思っていたが、この様子では帰って来さそうもないのである時カフェーで彼女と合った時ガッポは自分の人形の口から彼女の心をひるがえさせようといろいろと話しかける。その談話中彼は始めて自分がメエリイに恋をしていることを発見する。だが彼女はすでに相手役のフランクと恋仲で結婚の約束までした身であった。ガッポはからこうした申し出をうけた彼女は涙ながらにそれを断らなければならなかった。これはガッポにとって深い痛手であった。彼は苦しい胸の中を人形に救いを求めた。彼は自分の他の半面を人形の口から見出だそうとした。二つの彼の性格は、遂に混乱錯乱し彼は発狂してしまった。劇場は彼の出演を断った。ガッポは一人悄然と自分の広告が除かれてゆく劇場の前をうつろな目を見開きながら何処ともなく立去ってゆくのであった。
「グレイト・ガッボ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1929 |
製作会社 | ソー・アート・ウォールド・ワイド映画 |
レイティング |
「グレイト・ガッボ」のみんなのレビュー
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映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 4/18
- リック・モラニス(1953)
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ブラザー・ベア
大自然を舞台に、生命の素晴らしさと尊さを描いた感動のディズニー・アニメーション。ふとしたことからクマに姿を変えられてしまった青年と、母を探す子熊が出会い、様々な困難を力を合わせて乗り越えていく中で、青年と子熊の間にいつしか実の兄弟のような絆が芽生えていく。声の出演はホアキン・フェニックス。 -
フリント・ストーン モダン石器時代
スティーヴン・スピルバーグが主宰するアンブリン・エンターテインメントの10周年記念作で、日米で好評を博したハンナ=バーベラ・プロのTVアニメ『原始家族』を実写で映画化したSFコメディ。太古の地球とそっくりでありながら、自然と文明が不思議に調和した町ベッドロックを舞台に、ごく平凡な会社員一家が巻き起こす騒動を描く。珍奇な日用品や建物の数々はじめ、アニメの世界を忠実に再現した映像が見もの。監督は「ベートーベン」のブライアン・レヴァント。脚本は「ゲッティンク・イーブン」のコンビ、トム・S・パーカーとジム・ジェニウェインと、スティーヴン・E・デ・スーザの共同。製作は「フック」のブルース・コーエン、撮影は「ジュラシック・パーク」のディーン・カンディ。音楽はデイヴィッド・ニューマンがスコアを書き、BC52S'というバンドの役で出演もしているロックグループのB-52S'、アル・ヤンコヴィックらが挿入曲を提供。SFXはILMが担当。主演は「マチネー 土曜の午後はキッスで始まる」のジョン・グッドマン。共演は「ジャイアント・ベビー」のリック・モラニス、「ビッグ」のエリザベス・パーキンス、「トライアル 審判」のカイル・マクラクラン、「クリスタル殺人事件」のエリザベス・テイラーほか。 - トム・ヒューズ(1986)
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ジョーンの秘密
イギリス史上、最も意外なスパイの実話を基に、ジュディ・デンチ主演で映画化。2000年5月、ロシアのKGBに核開発の機密を漏洩していた“核時代最後のスパイ”が、MI5の手によって暴かれる。しかし、その人物はジョーン・スタンリーという80代の老女であった。共演は「ムーン・ウォーカーズ」のスティーヴン・キャンベル・ムーア、「死霊院 世界で最も呪われた事件」のソフィー・クックソン、「フラワーショウ!」のトム・ヒューズ。監督は、RSCの演出家としても知られる「十二夜」のトレヴァー・ナン。 -
マダムのおかしな晩餐会
パリの上流社会を舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディ。裕福なアメリカ人夫婦アンとボブは、セレブな友人たちを招いて豪華ディナーを開催。だがひょんなことから身分を隠したメイドが紛れ込み、何も知らない客の紳士が彼女に一目惚れしてしまい……。出演は「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレット、「グランド・ブダペスト・ホテル」のハーヴェイ・カイテル、「ジュリエッタ」のロッシ・デ・パルマ。監督は、フランスの新鋭アマンダ・ステール。脚本をアマンダ・ステールと「クリムゾン・ピーク」のマシュー・ロビンスが務める。
NEW今日命日の映画人 4/18
- 山本五六(1943)
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万能鑑定士Q モナ・リザの瞳
ベストセラーとなった松岡圭祐のミステリー『万能鑑定士Qの事件簿』シリーズ(角川文庫・刊)のうち、『万能鑑定士Qの事件簿IX』を映画化。膨大な量の知識と論理的思考力、直感を駆使して何にでも確かな鑑定を行う女性が雑誌編集者とともに、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ』に隠された謎や真贋に迫る。監督は「修羅雪姫」(2001)や「GANTZ」シリーズなどを手がけた佐藤信介。主人公の女性鑑定士を「リアル~完全なる首長竜の日~」の綾瀬はるかが、雑誌編集者を第85回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞した松坂桃李が演じる。日本映画として初めてフランスのルーヴル美術館内で本格ロケを敢行した。 - 城戸四郎(1977)
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母の歳月
野田高梧の原作を、第一部を野田高梧自身、第二部を赤穂春雄が脚色、「おかあさんのばか」の水川淳三が監督した女性ドラマ。撮影もコンビの堂脇博。 -
大根と人参
野田高梧と小津安二郎の原案を「黒の超特急」の白坂依志夫がシナリオ化「モンローのような女」の渋谷実が監督した文芸もの。撮影もコンビの長岡博之